アストンマーティンのチーム代表を務めるマイク・クラックが、現時点では「誰も満足していない」と認めた。
■チーム売却も噂されるアストンマーティン
少し前から、アストンマーティンのオーナーであるローレンス・ストロールが、息子のランス・ストロールがチームメートのフェルナンド・アロンソのパフォーマンスについていくことができていないことに落胆し、F1チーム運営から手を引く可能性もあるのではないかという噂がささやかれていた。
そうした中、今週に入って、ロンドン証券取引所でアストンマーティンの300万ドル(約4億5000万円)に及ぶ株式が売却されたというニュースが伝えられたことを機にさまざまな噂が飛び交う状況となっている。
アストンマーティンは今年かなりの損益を計上していると伝えられているが、最新の噂によれば、ローレンス・ストロールがアストンマーティンの株式の過半数を現在F1チームのタイトルスポンサーを務めているサウジアラビアの国有石油会社である『アラムコ(Aramco)』に売却することを検討しているようだとも言われている。
■この状況から抜け出すために取り組んでいくとチーム代表
だが、先週末に行われた今季のF1第20戦メキシコシティGP後にこうした噂について質問されたクラックは、次のように答えた。
「ローレンスは満足していないよ。だが、我々も満足していない。誰も満足などしていないよ」
「あれほどいい形でシーズンをスタートしながら、その後競争力を失ってしまったら満足できるわけがないよ。だが、それはローレンスに言われるまでもないことだ」
「我々は強いチームだし、この状況から抜け出すために共に取り組んでいかなくてはならない」
■アロンソほどのドライバーがスピンするのは何かが間違っているから
クラックはまた、フェルナンド・アロンソも現時点では満足していないことも認めている。
「彼は30レース以上で勝利し、タイトルも2回獲得している。だから、彼がスピンしているとすれば、何かが間違っているということだ」
ルクセンブルク出身の51歳のクラックはそう語ると、次のように付け加えた。
「彼は満足していないよ。だから、我々は彼にもっといいマシンを与えなければならないんだ」