2014年F1開幕戦オーストラリアGP(3月16日決勝)で優勝候補と見られているメルセデスAMGだが、ドライバーがチームオーダーに拘束されることはないようだ。
16年前の1998年開幕戦では、マクラーレンが同じアルバート・パークで圧倒的な強さを見せて1-2フィニッシュを果たしたが、1位を走っていたデビッド・クルサードがミカ・ハッキネンにトップを譲ったことで物議を醸した。
2014年に同じように圧倒的有利と見られているメルセデスAMGだが、ニコ・ロズベルグはそういった事態にはならないと述べている。
「ミカ・ハッキネンとデビッド・クルサードの間には、最初の1コーナーを先に取ったほうが優勝できるという約束があった」とロズベルグは『Daily Mail(デイリー・メール)』紙のコラムで書いている。
そのため、1コーナーを取ったハッキネンがピット作業のトラブルで遅れ、その間にクルサードがトップに立ったが、クルサードはストレートでハッキネンを前に出した。
「そういうことはしたくない」とロズベルグは続けている。「チームも同じだと思う。だから僕たちはそういう方法を取らずに済むようにする」
メルセデスAMGの非常勤会長ニキ・ラウダもロズベルグと同じ考えで、チームメートのルイス・ハミルトンとロズベルグは2014年通して自由にレースしていいという立場だ。
「互いに競い合い、チームのためにできるだけ多くのポイントを獲得してもらう」とラウダはドイツの『Sport1(シュポルト1)』に語っている。
すでにメルセデスAMGのドライバーの間には緊張が漂い始めた気配もあるが、ハミルトンは自分たちなら対処できると主張している。
「ニコと僕は13歳の時から知っている仲だ」とハミルトンが開幕戦の行われているメルボルンで話したと『Mirror(ミラー)』が伝えている。「僕たちは共にレースし、優勝し、チャンピオンを逃した」
「僕たちならプロらしく続けていける」