2013年シーズンでF1のタイヤ供給契約が切れるイタリアのピレリだが、新たに契約を結ぶ方向で話は順調に進んでいる。ピレリのマルコ・トロンケッティ・プロベラ会長兼最高経営責任者(CEO)が明かしている。
ピレリのF1プロジェクトを指揮するポール・ヘンベリーは第4戦F1バーレーンGPで、現行契約がまもなく満了となるなか残された時間は少ないと事態の深刻さをほのめかしていた。
「物ごとには、時間軸の長さが決まっている。残された時間がどのくらいか見当はついているよ」
ところが第5戦スペインGPでヘンベリーは、バーレーンから何日にもわたる交渉が続いていて、あるていどの前進があったと話していた。
イタリアからの報道によると、プロベラ会長は次のように語ったという。「われわれは正しい方向に進んでいる」
「すでに、F1との新契約に署名する条件は明確になった」
「これ以上、あまり時間は必要ないだろう。すぐに契約できることを願うよ。何カ月かしたら発表できるだろう」
また会長は、F1とのコラボを通じて“市販車向けタイヤの製品開発や材料研究に貴重な成果”を得ているともコメントした。