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F1開幕戦オーストラリアGPレースレポート

2013年03月17日(日)17:15 pm

2013年F1開幕戦オーストラリアGPが3月17日(日)、アルバートパーク・サーキット(1周/5.303km)で3日目を迎え、現地時間17時(日本時間15時)から行われた決勝で、ロータスのキミ・ライコネンが優勝した。

【結果】F1開幕戦オーストラリアGP決勝、各ドライバーのタイム、タイム差、ピット回数など

レーススタート時の天候は曇り。気温18℃。路面温度は24℃。悪天候により予選セッションが中断され、Q2とQ3が今日の午前中に行われるという異例の展開となった開幕戦。現地時間11時から行われた予選の結果、セバスチャン・ベッテルとマーク・ウェバーのレッドブル勢が1列目に並び、これまでのところはレッドブルが頭ひとつ抜け出ているという感じになっている。決勝はなんとかドライコンディションでいけそうだ。

レース前に燃料システムに不具合が見つかったため、ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグは安全面の理由から出走をとりやめている。また、予選Q1でトップタイムから107パーセント以内に入ることができなかったマルシャのシャルル・ピックだが、レース委員会の裁定により、決勝への出走が認められた。これにより、今日のレースは全21台で争われることになる。

レッドシグナルが消え、各車が一斉にスタート。ポールポジションスタートのベッテルは危なげないスタートを切り、トップを守る。フェリペ・マッサ(フェラーリ)が素晴らしいスタートを決め、2番手に上がり、後ろにチームメートのフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)を従える。スタートに失敗したマーク・ウェバー(レッドブル)はずるずると順位を落としてゆく。ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)とキミ・ライコネン(ロータス)が激しく4番手争いを繰り広げている。

ほぼ隊列が落ち着いた2周目終了時点でのトップ5は、ベッテル、マッサ、アロンソ、ライコネン、ハミルトンという順だ。2番手スタートのウェバーは7番手にまで順位を落としてしまった。

4周目に入るところでまずジェンソン・バトン(マクラーレン)がピットイン。予選から連続使用となっていたスーパーソフトから硬めのミディアムタイヤに履き替えた。その1周後にはロメ・グロジャン(ロータス)、エステバン・グティエレス(ザウバー)、ウェバーらも続々とピットに入ってゆく。予想されていたことではあるが、今年のスーパーソフトは本当に性能低下が激しいようだ。

6周目を迎えるころには、いったん2秒近いマージンを築いていたベッテルにマッサとアロンソのフェラーリ勢がじわじわと忍び寄り、1秒以内に迫ってきた。ベッテルもタイヤがきつそうだ。そのベッテル、たまらず7周目にピットインし、ミディアムタイヤに履きかえる。さらにマッサもピットイン。これでトップにたったアロンソに、ライコネンが食い下がってゆく。この2人が9周目に同時ピットイン。そのままの順位でコースへと戻ってゆく。

レース序盤からタイヤ交換が相次ぎ、順位がどんどんシャッフルされてゆく状態だ。これでハミルトンがトップ、2番手にニコ・ロズベルグと、メルセデスAMG勢がレースをリードする位置につく。3番手には12番手からミディアムタイヤでスタートしていたエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)が上がってきている。

トップをゆくメルセデス勢だが、12周目あたりから急激にペースが落ちてくる。13周目に入ったところでまずはハミルトンがピットイン。ロズベルグも次の周に最初のタイヤ交換に向かった。これで2年ぶりにF1に戻ってきたスーティルがトップに立つ。スーティルは安定したペースで、ベッテル、マッサ、アロンソを従えながら周回を重ねてゆく。

21周目にアロンソが2度目のピットイン。タイヤはもちろんミディアムだ。トップで頑張っていたスーティルが22周目に今日最初のピットイン。ベッテルも同時にピットに入る。スーティルとベッテルが並んでコースに戻るが、ここで先にタイヤを交換していたアロンソが前に出た。その後ベッテルがスーティルをかわし、アロンソを追いかけてゆく。

この段階でトップを走るライコネンが、2番手のハミルトンに10秒以上のマージンを築いて順調に周回を重ねてゆく。レースが中間点に達する29周に差し掛かったところで、雨が落ち始めた。まださほど強い雨ではないが、観客席でも雨具を用意し始める姿が見える。だが、幸い、この雨はすぐにおさまったようだ。

この時点でのトップはライコネン。そこから12秒遅れてハミルトン、アロンソ、ベッテル、スーティル、マッサらが続いている。ライコネンとマッサ、そしてスーティルはまだ1度しかタイヤ交換をしていない。31周目にアロンソがタイヤのつらくなったハミルトンを追い抜く。ハミルトンはたまらず、そのままピットへ。

34周目にライコネンが2度目のピットイン。マッサの後ろ、5番手でコースに戻る。このまま最後まで走りきれれば2ストップ作戦が功を奏しそうだ。トップに立ったアロンソを追いかけていたベッテルが38周目に3度目のピットイン。アロンソも続く39周目にピットへ向かう。44周目には、この時点でトップに立っていたスーティルをライコネンが追い抜き、トップに。アロンソも46周目にスーティルをとらえ、いよいよライコネンとアロンソの一騎打ちという様相を呈してきた。

残り10周時点でのトップ5は、ライコネン、アロンソ、ベッテル、マッサ、スーティルという順だ。最後の10周をスーパーソフトで走りきる作戦だったスーティルだが、やはり予想どおりスーパーソフトの性能低下は著しく、残り8周を切ったところでハミルトン、ウェバーに次々にかわされてしまう。

レースは結局、7番手からのスタートながら、うまくタイヤをコントロールして2回ストップ作戦で走りきったロータスのキミ・ライコネンが優勝を飾り、2013年シーズン最初の栄冠を手にした。

2位フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、3位セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、4位フェリペ・マッサ(フェラーリ)、5位ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)、6位マーク・ウェバー(レッドブル)、7位エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)、8位ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)、9位ジェンソン・バトン(マクラーレン)、10位ロメ・グロジャン(ロータス)という結果だった。

【写真】F1オーストラリアGP土曜日(全25枚)

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