ウィリアムズのチーム株式を保有しながら、ライバルであるメルセデスのモータースポーツディレクターとして働くトト・ヴォルフが、自身の置かれた状況について「利害の不一致」が起きていると表した。
41歳のヴォルフは2012年F1シーズン終了までウィリアムズの一員だったが、2013年シーズン開幕前にメルセデスAMGへと移籍した。
しかし、ウィリアムズの職を辞した今もヴォルフとウィリアムズは無関係ではない。ヴォルフの妻スージーはウィリアムズのテストドライバーであり、トト自身も今もウィリアムズの株主なのだ。
「このような状況を望んでいたわけではない」と、ヴォルフが『Der Standard(スタンダード)』紙に心情を明かしている。
「(ウィリアムズの)管理職ではなくなったが、それが理想だったわけではない」
「株式については責任を持つべきで、誰でもいいから売ってしまえばいいというものではないんだ」
「できる限り早く、この利害の対立を解消するつもりだ」とヴォルフは語っている。