ベネズエラのウゴ・チャベス大統領死去に伴い、同国企業とのスポンサーシップ契約継続が危ぐされるウィリアムズだが、チームは6日(水)、その危険性を否定した。
ウィリアムズで2012年F1スペインGPを制したパストール・マルドナードはベネズエラの出身。国営石油企業であるPDVSAから巨額の資金をチームに持ち込んでいる。
この契約に深く関わっていたのが故チャベス大統領。自らの言動で多くの議論を呼ぶ一方、個人的にマルドナードのレース活動を支援していたのだ。
チャベスは昨年の大統領選に勝って4選を果たしたばかりだが、5日(火)、ガンのため死去。30日以内に大統領選が行われる見通しで、チャベスの求心力を失ったベネズエラ統一社会党は、負ける可能性も出てきている。
ドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌は、ウィリアムズとPDVSAの契約高をおよそ3,000万ユーロ(約36億5,000万円)と見積もっている。
もっとも同誌のトビアス・グルナー特派員は6日(水)、「ウィリアムズ・ファンの皆さん、ご心配なく」と伝えている。
特派員はウィリアムズ関係者のこんなコメントを紹介したのだ。「契約は完ぺきなものである。大統領の死後も継続するよ」