アマチュア・カートレーサーの世界一を決める『レッドブル・カートファイト・ワールドファイナル』がイタリアで9日(日)に開催され、参加者の中で最年少の日本代表、澤田真治(13歳、兵庫県)が優勝した。
ワールドファイナルは、ボローニャ・モーターショー/レッドブル・スピードデイ内の特設コースで開催。世界20ヵ国の予選会を勝ち抜いた強豪20名が集まった。日本では約700名が予選会に参加し、澤田が出場権を勝ち取っていた。
予選でポールポジションを獲得した澤田は、1周目に早くも2番手以下を引き離すものの、徐々に2番手のロシア代表ロズコブとの差が縮まり、8周を消化した時点で両者の差はコンマ1秒に。そして澤田はついにトップの座を奪われてしまう。しかし、澤田がロズコブを抜き返してトップに返り咲くと、澤田とロズコブは3番手を引き離しながら激しいバトルを展開した。
最終周の最終コーナーまで勝負の行方が分からないスリリングなレースになったが、トップでチェッカーを受けたのは澤田。F1ドライバーになることが目標と語る澤田は、次のように喜びを表現した。
「とてもうれしいです。決勝は2台でのバトルになったので心理戦でした。抜かれた時も焦らずに後ろから相手の動きを見て抜き返しました。今回の大会ではF1ドライバーだけでなく、F1チームのメカニックとも話ができ、将来にもつながったと思います。夢はF1ドライバーです」