フェラーリのフェリペ・マッサは、2013年のフェラーリとの契約交渉が「ずっと前から」継続中だが、まだ自身の将来が不明確であることを認めた。
チームメートのフェルナンド・アロンソがドライバーズランキングで首位なのに対し、マッサは現在139ポイント差の14位で、長年在籍しているフェラーリのシートを今シーズン末で失う可能性も高い。
先週、フェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリは、契約を更新するために「何をしなければならないのか」マッサは分かっていると話した。
夏休みを母国ブラジルで過ごしているマッサは、22日(水)に故郷のサンパウロでイベントに出席した際、次のように語っている。
「シーズン後半にもっといい結果を出せるように、常に準備を整えて、レースをうまくまとめる必要がある」
「交渉はずっと前から始まっているけれど、契約が確定しない限り、変化は何もない」
マッサは、フェラーリの2012年型車F2012のパフォーマンスが改善して以降、自身の調子も上向いていると話した。
一方で、フェラーリに自分の存在意義を示す上で、アロンソがチャンピオン争いをしていることが影響を与えることはないとマッサは語った。
「それで僕が不利になることはないよ」
「アロンソの近くや前にいたら、彼がチャンピオンになれるようにできるだけ手助けする。当然だ」
また、F1では常にプレッシャーにさらされてきたとマッサが話したことをブラジルの『Globo(グローボ)』が伝えている。
「ザウバーは、最初の1年で解雇された。それでテストドライバーになったけれど、またチャンスをつかむために、いい結果を出さなければならなかった。それからフェラーリの1年目には、キミ・ライコネンが(翌年加入する)契約をもうしていたけれど、ミハエル・シューマッハがやめるのかどうか、誰にも分からなかった」
「それにバレンティーノ・ロッシ(MotoGPチャンピオンで、過去にフェラーリのテストをしたことがある)の話もできるよね…。キャリアを通して、もっと大変な時期だって乗り越えてきたんだ」
「自信はあるよ。フェラーリで続けられる可能性はある。僕たちに必要なのは、クルマを開発し続けることだ。だって(F1では)1人では何もできないんだからね」
「確かに、今後数戦は僕の将来にとってものすごく重要だ。でも僕は自分の能力を強く信じている。何度もそうやってきたんだ」とマッサは語った。