イギリスの伝説的F1ドライバーのスターリング・モスが、非常に安全になった現在のF1について「残念だ」と述べた。
モスは、1950年代に活躍したが、一度もチャンピオンになることがなかったため「無冠の帝王」とも呼ばれる。現在82歳で、昨年正式にモータースポーツから引退すると発表するまで、ヒストリックカーレースなどに参戦していた。
「コンセプトが、考え方自体が、変わってしまった」とモスは出演したオーストリアの『Servus TV(セアヴスTV)』の番組で語った。
「残念だ。命を懸け体を張るのが面白かったのに、もう今はそうではなくなってしまった」
モスは、危険がレースの喜びの大きな部分だったと話した。
「私の考えでは、リスクを冒したくないのなら、テニスでもすればいい」ともモスは述べている。