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ルイス・ハミルトン、チーム残留の切り札は過去の優勝トロフィー?

2012年07月03日(火)10:05 am

ルイス・ハミルトン(マクラーレン)は、今週末に母国グランプリ(イギリスGP/8日決勝)を迎える。ここにきて、ハミルトンの去就をめぐる様々な報道が再び熱を帯びてきた。

2008年のF1ワールドチャンピオンであるハミルトンとマクラーレンの契約は今シーズン終了をもって満了する。もし交渉が決裂した場合、シーズン終了後にチームを離れることも辞さない構えであることをハミルトンは改めて示している。では、なにがそこまで交渉を難しくしているのだろうか。

マクラーレン・グループの会長であるロン・デニスは、ハミルトンの要求する金額が跳ね上がり、交渉は決裂寸前であることを先日ほのめかしていた。

一方で、他にも話し合うべき項目がまだあるようだ。イギリス紙『Daily Mail(デイリー・メール)』はハミルトンのコメントを次のように伝えている。

「交渉にあたって自分が求めるリストはまだ作成途中だけれど、おそらく95%ぐらいはマクラーレン側と合意に達しているよ」

「例えば、優勝したときのトロフィーを自分の手元に置いておきたい、といったような些細なことの折り合いがまだついていないんだ。ロン(・デニス)は絶対に(トロフィーを)手放さないだろからね。でもそうなったら仕方がないから、金銭面で解決するしかないね」

このハミルトンのトロフィーをめぐるデニスとの攻防はイギリス紙『Telegraph(テレグラフ)』でも伝えられている。2008年のイギリスGPで優勝した際のハミルトンのコメントが興味深い。

「今までで最高のトロフィーだよ。でもロン(・デニス)がトロフィーを持って帰っちゃうんだ。残念だよ。でも来年からはそうはさせないよ」

チーム内の関係者や専門家らは、ハミルトンが幼少の頃から常勝チームであるマクラーレンの中で大事に育てられてきたので、今後もマクラーレンに残留するだろうと予想している。

しかし、ハミルトンは「プロのスポーツ選手はチームを渡り歩くもの。サッカー選手のように、ドライバーたちもそうしている。例えば、ジェンソン・(バドン/マクラーレン)はいろんなチームでやってきた。最初からトップチームにいた場合は別だけどね。移籍は大変なことだと思う」と語っている。

これに対し、チームメートのバトンは、「ひとりのドライバーがひとつのチームでキャリアを終えるのはとてもまれなケースだね。でもルイス(・ハミルトン)の場合、彼を100%信じレースで勝つために全身全霊で共に戦ってくれるチームがいる」とハミルトンとマクラーレンの関係を語った。

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