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バレンシアのレース主催者、F1の隔年開催を支持

2012年06月15日(金)17:48 pm

次戦ヨーロッパGP(24日決勝)の舞台となるバレンシアでのレース運営を取り仕切るゴンザロ・ゴベルトは、バレンシアでのF1開催は2年に1度とする方向で話が進んでいると認めた。

スペインが深刻な経済状況に置かれている最中、バレンシアとカタルーニャの両地方政府はF1の最高権威者であるバーニー・エクレストンが訴えていた、バレンシアとバルセロナ(スペインGP開催地)の間でF1を隔年開催する案に同意したことが最近明らかになった。

この経済危機の中で、どのようにしてバレンシアはF1とMotoGPの両方を誘致することに思い至ったのかと尋ねられたゴベルトは『Marca(マルカ)』紙に対し「隔年開催が肝だ。隔年開催こそが解決策だ」と繰り返しその重要性を主張。さらにこう続けた。

「現時点で、5月と6月にF1をスペインで開催することには意味がない」

「国が(F1の誘致を)やめる訳じゃないのだから、隔年開催は必ずうまくいくだろう。あれ(F1)は素晴らしい広告媒体ではあるが、何事においてもそうであるように、合理化しなければならない」

またゴベルトは、近年のバレンシアでのレースにおける財政状況は「良くない」ことを認めている。

「(F1は優れた広告媒体であるが)その一方で、F1が金銭的な利益を生み出すことはないと思う。もし誰かがそれをやってのけたら、ノーベル経済学賞をその人に進呈してもいいだろう」

「187ヵ国で500億人が観戦し、レストランとホテルを満たすイベントだ。その上儲けまで出すことができたら、それは大発明だよ」

「その代わり、バランスを保つことが必要だ。そうすることによって、削れる予算を削減することができるからね」とゴベルトはF1の金をめぐるシビアな一面に言及した。

そしてゴベルトは、エクレストンとの間で隔年開催に関しての最終合意を取り付けることが、次のステップであると認識している。

F1開催費用の減額を望んでいるかとの問いに対し、ゴベルトは「現在の状況に適合するよう、交渉ではあらゆる配慮がなされるだろう」と答え、次のように加えた。

「しかし、仮に交渉が行われていると私が知っていたところで、この話し合いは政府レベルのことだ」

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