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F1バーレーンGP決勝、タイヤは何周走行可能?

2012年04月22日(日)16:03 pm

高温であることや路面が滑りやすいこと、そしてコースレイアウトの関係から、タイヤの性能低下を意味するデグラデーションが大きいバーレーン・インターナショナル・サーキット。ピレリのモータースポーツ責任者ポール・ヘンベリーが、それぞれのタイヤが決勝で何周できるのか見通しを語った。以下、ピレリジャパンのプレスリリース。

2012年4月21日、バーレーン
現世界王者、セバスチャン・ベッテルは、バーレーンGPの公式予選で1分32秒422のタイムを記録し、今シーズン初のポールポジションを獲得しました。このタイムは、今週末を通じての最速で、P Zeroイエロー・ソフトタイヤで記録されたものです。予選Q3は、8チームによるトップ10で争われ、終了間際でのポールポジション決定となりました。

予想通り、サクヒール・サーキットの予選は、高い気温のドライコンディションの下で行われました。トラック上の砂によってダーティーになりがちなサクヒール・サーキットは、多様な中速コーナーでトラクションを得るために、特にリアタイヤに厳しいサーキットです。午後の予選が進むにつれて、路面が劇的に改善したため、各チームがタイヤの温存と積極的なアタックとの妥協点を判断する中で、いくつかの意外な結果が生まれました。

ザウバーのセルジオ・ペレスが最速タイムを記録したQ1において、フェラーリのフェルナンド・アロンソが、上位チームの中で最初にP Zeroイエロー・ソフトタイヤを使用しました。

Q2では、フォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグ以外の全ドライバーが、ソフトタイヤでアタックを開始しました。また、チーム初のQ2進出へ貢献したケータハムのヘイキ・コバライネンは、終了間際にP Zeroホワイト・ミディアムタイヤで走行しましたが、積極的なアタックは行いませんでした。

レッドブルとマクラーレンは、Q3において、ともにソフトタイヤで2回のアタックを行いました。ベッテルは、2回目のアタックで、マクラーレンのルイス・ハミルトンに0.1秒未満の僅差(きんさ)で競り勝ち、ポールを獲得しました。メルセデスのニコ・ロズベルグは、終盤、ソフトタイヤで1回のみのアタックを行い、5位という結果でした。トロ・ロッソのダニエル・リカルドは、自己ベストの6番グリッドを獲得しました。アロンソとディ・レスタはタイム計測を行わず、それぞれ9番グリッド、10番グリッドからのスタートとなります。彼らは、スタート時に装着するタイヤを選択できます。

午前中の最終フリー走行において、ミハエル・シューマッハがソフトタイヤで記録した最速タイムを、チームメイトのニコ・ロズベルグが塗り替えました。タイムは、1分33秒254で、わずかにベッテルを上回っていました。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント
「セバスチャン・ベッテルとレッドブルの素晴らしいパフォーマンスが見られました。彼らは、ソフトコンパウンドの性能を限界まで最大限に活用する能力を実証しました。今シーズンは、非常に接戦となっており、タイヤ戦略が一層重要視されています。タイヤ戦略は予選にも影響を与えていますが、明日の決勝では、ソフトタイヤは18~20周、ミディアムタイヤは23~25周走行可能であると予測しています」

「上位チームの多くは3ストップになると考えられますが、コンパウンドの選択によって2回ストップをトライするチームも見られるでしょう。路面温度は45℃を超えるかもしれませんが、デグラデーションレベルは、われわれの想定の範囲内と見ています。コンパウンド間の性能差については、ラップあたり0.6~0.8秒程度、あるいはそれ以下になるかもしれません。明日の決勝では、タイヤのデグラデーションが間違い無く重要な要素になりますが、ドライバーにとっては、タイヤマネジメント能力の見せ所となるでしょう」

公式予選トップ10ドライバーの使用タイヤ:

ベッテル ソフト
ハミルトン ソフト
ウェバー ソフト
バトン ソフト
ロズベルグ ソフト
リカルド ソフト
グロージャン ソフト
ペレス ソフト
アロンソ タイム計測せず
ディ・レスタ タイム計測せず

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