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【ホンダF1】アルボンが自身初のF1表彰台。レースは赤旗中断2度、スタンディングスタート3回の荒れた展開/F1トスカーナGP

2020年09月14日(月)6:51 am

F1初開催となった第9戦トスカーナGP(13日決勝レース、ムジェロ・サーキット)決勝レースは、最初の9周で2度の多重クラッシュが発生、2度の赤旗中断と大荒れのサバイバルレースとなった。

ホンダF1はそんな波乱のレースを次のように振り返った。

●【決勝レース結果】2020年F1第9戦トスカーナGP決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数

■ホンダF1:決勝レースレポート

イタリアのムジェロ・サーキットで行われたF1トスカーナGPの決勝で、アストンマーティン・レッドブル・レーシングのアレクサンダー・アルボンが3位に入り、自身初のF1表彰台登壇を果たしました。

レースは、2度の赤旗中断により3回のスタンディングスタートが行われるという荒れた展開になりましたが、アルボンは力強い走りで3位を守りきり、F1におけるタイ人ドライバーの最高成績を更新しました。(編集部注:これまでの最高位はタイ人初のF1ドライバー、プリンス・ビラとアルボンの4位)

■スタートから7周、2度の多重クラッシュ

マックス・フェルスタッペンは、スタートで素晴らしい蹴りだしを見せましたが、その直後にパワーユニット(PU)に問題が発生して後方へポジションを下げると、キミ・ライコネン(アルファロメオ)とロマン・グロージャン(ハース)に挟まれる形となったスクーデリア・アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーはクラッシュに巻き込まれ、コースアウトしてグラベルへ。これによって、フェルスタッペン、ガスリーともにリタイアとなりました。今回発生したPUの問題に関してはすでに分析を開始しており、原因追求と再発防止を徹底していきます。

このスタート直後のアクシデントにより、セーフティカーが出動し、レースは7周目に再開されます。しかし、(セーフティカー先導の)このリスタートでまたも複数のマシンが絡むクラッシュが起き、レースは赤旗中断となります。

この時点でアルボンは4番手、クビアトが7番手。両者ともに中断中にタイヤ交換を行い、アルボン、クビアトともにソフトタイヤを履いてリスタートへ臨みます。

■スタンディングスタート、しかし再び赤旗中断

レースは10周目からスタンディングスタートで再開されましたが、ここでアルボンは7番手までポジションダウン。ここからすぐさま挽回し、5番手まで順位を取り戻しました。クビアトはスムーズなリスタートを迎えると、29周目にピットインしてミディアムタイヤに交換。アルボンは32周目に同じくミディアムタイヤへと交換しました。

ここからアルボンは、前を行くダニエル・リカルド(ルノー)とランス・ストロール(レーシングポイント)を追いかける展開となります。3台の差が2秒に迫ろうかという中、ストロールが激しいクラッシュを喫し、レースは再び赤旗中断に。この時点で13周を残しており、チェッカーフラッグまでのスプリントレースとなりました。

■13周のスプリントレースでアルボンが3位表彰台を獲得

この中断で全車がソフトタイヤに交換。アルボンが4番手、クビアトは7番手からリスタートします。

残り8周となったターン1で、アルボンはリカルドをアウト側から豪快にオーバーテイクし、3番手にポジションを上げます。その後は前方のバルテリ・ボッタス(メルセデス)へプレッシャーをかけながら、チェッカーフラッグを迎えました。

クビアトは7番手を守りきり、今季自己ベストリザルトでフィニッシュしました。

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