18日、フェラーリは自社のキャピタルマーケット・デイのタイミングに合わせて、マラネッロのファクトリーで新型「Ferrari Monza SP1とSP2」を発表した。
■1950年代を最先端技術で
この2つの限定スペシャル・シリーズ車輌は、1950年代の最も刺激的なフェラーリの記憶をよみがえらせる、「Icona(イーコナ)」とネーミングした新セグメント初のモデルで、今日実現することができる最先端のスポーツカー技術を備えているのが特徴だ。
特別な顧客やコレクターを対象とした「Ferrari Monza SP1とSP2」は、750 Monzaおよび860 Monzaなどのネーミングと、過去の象徴的なフェラーリ・レーシング・バルケッタの祖となる1948年の166MMを想起させる要素が注ぎ込まれている。
1950年代にフェラーリは、妥協を排し、唯一「勝利」だけを目標にデザインしたこのようなモデルで世界スポーツカー選手権を戦い、多くの勝利を手にして伝説を創り上げてきた。
「Ferrari Monza SP1」は、ステアリングホイールを握るドライバーに、真のユニーク・エクスペリエンスをもたらす妥協のないシングルシート・ロードカーとして設計された。
「Ferrari Monza SP2」はトノ・カバーを廃し、セカンド・ウインド・プロテクターとロールバーを追加装備することで、ドライバーと一緒にパッセンジャーもセンセーショナルなドライビング・エクスペリエンスを堪能できる2シーター・モデルだ。
ユニークなデザインを備えた「Ferrari Monza SP1とSP2」は、広範囲にわたるカーボンファイバー素材の使用および車輌のエクスクルーシブ性をさらに高めるヘッドライト、テールライト、ホイール、インテリアなどの特徴的なディテールによってバルケッタ史上最高のパワーウエイトレシオを実現させた。
■マラネッロ史上最強のV12搭載
マラネッロの市販エンジン史上最強となる出力810cvのV12エンジンを搭載し、0-100km/hの加速は2.9秒、0-200km/hの加速は7.9秒という俊足を誇る。
■F1を頂点としたドライバーのための正統なデザイン
ルーフおよびウインドスクリーンを持たないこの2つのモデルのアーキテクチャは、伝統的なスパイダーでは不可能なプロポーションを創造する自由をデザイナーに与えた。
その結果、搭乗者は、F1を頂点としたフォーミュラドライバーでなければ体験できない異次元のオープンエア・スピードを味わえる。
これは、ボリュームあるボディに、必要最小限のドライバーの周囲を包み込むような開口部を設けたコックピット・コンセプトによって実現させたものだ。
フェラーリ・デザインセンターは、あたかも1本のペンで一筆書きしたかのような、時を超えたエレガンスとミニマルなフォルム、そして洗練されたディテールの理想を求めて、極めて純粋なデザインを創造することに力を注いだ。
最近のレーシングカーに見られるような視覚的に複雑なソリューションを避け、控えめながら正統なデザイン手法を採用した。人と自動車のつながりを象徴するドライバーズカーであることに焦点を置き、これほどまでに強いストーリーを感じさせるデザインはない。
■カーボンファイバー製の軽量デザイン
ラジカルなデザインの一例としては、上向きに開くコンパクトなドアが挙げられます。
同じく、その下に印象的なV12エンジンが収まる、フロント・ヒンジ開閉機構を採用したオール・カーボンファイバー製のワンピース・ボンネット/フェンダー・アッセンブリーもこのシリーズならではの大きな特徴だ。
レーシング・モデル同様に、2つのモデルともボディシェルはすべて軽量カーボンファイバー製だ。インテリア全体も同じ素材で仕立てることで、スポーティーなインパクトあるデザインを際立たせている。
軽量化と「バルケッタ」コンフィグレーションがもたらす比類ないビークルダイナミクスは、完璧にバランスの取れた、ロール感の一切ないスポーツカーならではのピュアな妥協なきハンドリング特性を実現する。
■エレガントなジェントルマン・ドライバーのためのアパレル&アクセサリー
「Ferrari Monza SP1とSP2」のオーナー限定で、フェラーリは、ロロ・ピアーナおよびベルルッティという時代をリードするラグジュアリー・ブランドとのコラボレーションによって、エレガントなジェントルマン・ドライバーにインスパイアされたレーシングスーツ、ジャージ、ヘルメット、グローブ、スカーフ、レーシング・シューズなどのアパレル&アクセサリーを用意した。
それぞれ最新の技術を駆使して仕立てられたこのコレクションは、ドライビングを妨げることなく快適にフィットするようデザインされている。
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