日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン) は7日、特別なチューニングを施した「NISSAN GT-R」2016年モデルが、ドリフトの世界最高速度となる時速304.96km/hを達成し、ギネス世界記録を更新したと発表した。
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■ドライバーは日本人、場所はアラブの空港
ドライバーは、高いドリフト競技技術を持ち、日本のドリフト走行選手権でのシリーズチャンピオンである川畑真人がドライブ、これまでのギネス記録を更新した。
ギネス挑戦の場所は、時速300km以上でのドリフト走行を想定して、3kmの長い滑走路を有するアラブ首長国連邦のフジャイラ国際空港で実施した。
■日本企業によるチューニング
今回のドリフト走行で世界最速記録を樹立した「NISSAN GT-R」には、NISMOのスペシャリストによる支援のもと、GReddy (日本名:株式会社トラスト)による特別なチューニングが施された。
同車の最高出力は1,380馬力と向上し、また駆動方式はリヤ駆動に変更している。
また、プロドリフト・アカデミーからは技術およびロジスティック面でのサポートを、レカロからは運転席シート、レイズからは特別仕様の軽量合金ホイールを、またトーヨータイヤからは今回の挑戦のために特別開発したドリフト用タイヤの提供を受けて実施した。
■富士スピードウェイで事前テスト、チューニング煮詰める
さらに今回の挑戦に先駆けて、川畑は富士スピードウェイで走行テストを行い、世界最速という偉業を成し遂げるドライビングパフォーマンスに不可欠な安定性と、ドライバーの自信を高めるハンドリング性能を維持しつつ、機敏なドライビングを目指したチューニングを実施した。
中東日産のマネージングダイレクターであるサミール シェルファンは、次のように語った。
「日産は、再度ギネス世界記録を更新し新たな歴史を作り上げた。『NISSAN GT-R』 2016年モデルは世界のアイコン的なスーパーカーのひとつであり、その幅広い究極のドライビング性能を幾度となく証明している。今回のギネス記録更新により、そのパフォーマンスをはっきりと証明した。
この偉業がここアラブ首長国連邦で達成されたことは、中東地域とって特別な意味を持つ。日産は、『今までにないワクワクを』を届けるというコミットメントを、非常に難しい世界記録の樹立によって果たすことで、更なるレベルへと進めることができた」
■3回の挑戦で世界記録樹立
GReddyの技術者らは、ギネス挑戦日の3日前からにフジャイラ国際空港に入り準備し、ギネスワールドレコーズが定める非常に厳しいガイドラインに従い、3回の挑戦で世界記録を樹立した。
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