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「メルセデスAMGはF1タイトルを捨てることもできる」とレッドブル

2014年10月01日(水)17:07 pm

今季のF1も、今週末のF1日本GP(10月5日決勝)を含めて5レースを残すのみとなったが、早ければ鈴鹿で今年のコンストラクター(チーム)タイトルが確定してしまう可能性がある。

【画像】F1日本GPの美女たち

今季、ここまで圧倒的な強さを誇っているメルセデスAMGは、現時点で2番手のレッドブルに対し174ポイントのリードを持って鈴鹿でのレースに臨むことになる。仮に日本GP決勝でメルセデスAMGが1-2フィニッシュを決め、レッドブルが2ポイント以下に終われば、最終戦のポイント2倍を計算に入れても、レッドブルの逆転タイトル獲得の望みは消えてしまう。

「我々はチームの誰もが、立派な形で2014年シーズンを終えたいと思っている」と自信をのぞかせるのは、メルセデスAMGのビジネス担当エグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフ。

いずれにしても、今季のコンストラクタータイトルのゆくえは確定したも同然の状態だ。

一方、ドライバータイトルのほうは、もちろんメルセデスAMGのいずれかのドライバーが獲得する見込みが高い。とは言え、前戦シンガポールGP(第14戦)でニコ・ロズベルグがクルマの信頼性の問題によってリタイアしたことで、ハミルトンが一気にランキングトップに躍り出ている。両者がまたほぼ一線に並ぶ状態となったことで、これまで以上に熾烈(しれつ)な争いが展開されることが予想されるとともに、数字的には3番手のダニエル・リカルド(レッドブル)にも逆転のチャンスが残されている。

レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、ハミルトンとロズベルグによる激しいタイトル争いが繰り広げられることで、メルセデスAMGのドライバーによるタイトル争いが思わぬ方向へと転じてしまう可能性もあると主張し、メルセデスAMGへ圧力をかけている。

マルコは、日本GPに向かうにあたり、ドイツの『Bild(ビルト)』に次のように語った。

「(メルセデスAMGのドライバー同士の)この平穏な雰囲気は本物ではないよ」

「ハミルトンとロズベルグはまたホイール・トゥ・ホイールの戦いをやるだろうし、目の前にタイトルがあるとなれば、ルールも何もあったものじゃないからね」

「そして、シルバーアロー(メルセデスのレースカーの愛称)がまたクラッシュするようなことがあれば、我々が彼らをやっつけるよ」

マルコはさらに、シンガポールGPでロズベルグのステアリングホイールにトラブルが発生するなど、ここへきてメルセデスAMGに信頼性の問題が起きていることに言及し、この状態がもっと悪化し続けることを期待していると次のように続けた。

「彼らがさらに負けてくれれば、我々のF1タイトル争いには有利になる」

そう語ったマルコは、次のように付け加えた。

「メルセデスAMGは、まだ自らF1タイトルを捨て去ることだってできるからね」

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