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小林可夢偉、日本GP出場確定も今後の状況はさらに厳しく

2014年10月01日(水)16:45 pm

ホームレースとなるF1日本GP(10月5日決勝)への出走が決まった小林可夢偉(ケータハム)だが、今シーズン残りのレースへの出走に関しては、さらに厳しい見通しとなってきているようだ。

マレーシアの富豪トニー・フェルナンデスによって設立されたケータハムだが、今年7月にスイスを拠点として活動する中東系投資家集団に売却。スポンサーを持たない可夢偉は、ベルギーGP(第12戦)ではシートをアンドレ・ロッテラーに譲り渡すことになっていた。

ケータハムでは、若手スペイン人ドライバーのロベルト・メルヒを第13戦イタリアGP以降に起用したいと考えていたものの、イタリアGPフリー走行1回目に出走したメルヒはF1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)が定めた300kmという走行距離に到達せず、本来F1出走に必要とされるスーパーライセンスの取得ができず、続いて行われた第14戦シンガポールGPにも可夢偉がケータハムのコックピットに収まっていた。

だが、ケータハムは10月1日(水)に、メルヒが再び日本GPの金曜フリー走行1回目に可夢偉に代わって出走することを明らかにしている。

とりあえず、金曜フリー走行2回目から決勝レースまでは日本のファンにその走りを見せるチャンスが確定した可夢偉だが、仮にメルヒが鈴鹿で不足分の距離数を消化し、スーパーライセンスを取得すれば、次のレースから可夢偉の出番はなくなるとの見方が濃厚になってきている。

9月にケータハムの新チーム代表となったマンフレディ・ラベットは、F1公式サイトのインタビューの中で次のように語っている。

「彼(可夢偉)も、ケータハムのドアは開かれていることは分かっているよ」

「もちろん、彼は今年結果を出さなくてはならないことも分かっている。彼は、我々が目標としている(チームランキング)10位となれるよう手助けをしなくてはならないんだ」

一方、可夢偉のチームメートであり、潤沢な資金を持つスポンサーを抱えたマーカス・エリクソンに関しては立場が全く違うようだ。エリクソンは今季ここまで一度もほかのドライバーにフリー走行の機会を与えることもなく、来季についてもシート獲得は間違いないと考えられている。

「我々はマーカスを失いたくはない」

そう語ったラベットは次のように付け加えた。

「チームはルーキードライバーである彼に投資をしてきたし、これからはその実りを得たいと思っている。我々は、彼にはそれができると考えているよ」

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