22日(木)、F1第11戦ベルギーGPのためスパ・フランコルシャン入りしたドライバーやエンジニアたちは、サーキットの下見に出て一様に驚いていた。
トップから12番手に至る上位半分のスターティング・グリッドで、アスファルトに斜めの溝が刻まれていたからだ。
ドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌は、ベルギーGP予選最上位のドライバーにとってこれが不利にならないかと、現在ポイントランキングでトップを独走しているセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が案じていることを報じた。
「スタートで不利な状況になりかねない。タイヤの接地面積が狭くなるからね」と、ベッテルはコメントしている。
同誌のミハエル・シュミット記者は、FIA(国際自動車連盟)のレース・ディレクター、チャーリー・ホワイティングに説明を求めた。
すると、ホワイティングは次のように明かしていた。「雨が降ったとき、グリッド上位の水はけをもっと良くしたかったからだ」
「この方法はブラジルGP(インテルラゴス)で効果的だったんだ」というホワイティングは語った。
決勝スタート時、グリッド上位が損をする恐れはないとホワイティングは締めくくっている。