かつて7度F1のタイトルを獲得し、通算勝利記録91回という輝かしい記録を持つミハエル・シューマッハのマネジャーであったウィリー・ウェバーが、フェラーリのフェルナンド・アロンソが現在のF1ドライバーの中ではもっとも優れていると語った。
ウェバーは、レッドブルのセバスチャン・ベッテルが昨年3年連続でF1チャンピオンになったという事実はあるものの、これまで2度F1タイトルを獲得したことのあるスペイン人ドライバーのアロンソのほうがいいドライバーだ、と『sportradio360.de』に対して次のように述べている。
「彼(アロンソ)は一貫しているし、あまり多くを語るドライバーではない。常に速いし、どのような状況においても、すべてのことを最大限に生かすことができる。クルマに乗っているときも、そうでないときもね」
「僕からみれば、現時点では彼が最高だね」
ウェバーには、かつて「ミスター20パーセント」というニックネームが付けられていたことがある。若きシューマッハの才能を見出し、モータースポーツ界のスターダムに押し上げたウェバーだが、シューマッハとの間にその収入の20パーセントを受け取るという契約を結んでいたことから、ウェバー自身も大金を手にすることになったためだ。
そのウェバーは、ベッテルのことも高く評価している。だが、ベッテルに対しては、シューマッハやアロンソのようにフェラーリに行きたいという誘惑には抵抗したほうがいい、と次のように語った。
「彼は最高のチームにいて最高のクルマを手にしているのだから、その場にとどまるべきだ。どこへ行きたがっているのかは知らないが、(レッドブルとの)今の契約をあと10年延長しなさいということ以外にアドバイスはできないね」