逆転でのタイトル獲得に向け、レッドブルの首脳が「牙をむかなければならない」と語っていた。
2010年、2011年と2年連続でレッドブルがチーム部門、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がドライバー部門のタイトルを獲得。しかし今年は、チームランキングこそレッドブルが首位に立っているものの、ドライバー部門のランキングではフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)に首位の座を奪われている。
そしてベルギーGPの予選では、ウェバーが7番手、ベッテルが11番手と低迷。その予選後、『Kleine Zeitung( クライネ・ツァイトゥング)』紙に対し「予想外だった。これからはレースに向けて全力で牙をむかなければならない」とレッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは語っていた。
だが、F1を3度制したニキ・ラウダは、レッドブルがそれほどの輝きを放てるかは疑問であると指摘している。
「レッドブルとしては、このスパ(ベルギーGP)で攻撃を仕掛けたかったんだと思う。だが、ベッテルからはそのかけらも見られなかった」とラウダは語った。
しかし、決勝ではアロンソがスタート直後の多重クラッシュに巻き込まれてリタイア。ベッテルが2位に入り、ランキングでも2位へ浮上することに成功した。ウェバーもランキング3位につけており、ベッテルとアロンソのポイント差は24ポイント、ウェバーは32ポイント差になっている。レース優勝で獲得できるが25ポイントであることを考えれば、ベッテルがタイトルを獲得する可能性はまだあると言える。