今週末、イギリスのシルバーストン・サーキットにおいて、「フェラーリ・レーシング・デイズ」が開催される。
このイベントはフェラーリのワンメイクレースとして開催されてきているもので、今年で20周年目を数えるレースシリーズだ。昨年までは地元イタリアで行われるシリーズとヨーロッパシリーズが分けられていたが、今年からその2つが統合され、新たなヨーロッパシリーズとして北米シリーズ、アジア・パフィック・シリーズと並んで開催されている。シルバーストンはこの「フェラーリ・レーシング・デイズ」が初開催された記念すべきサーキットだが、このほど5年ぶりにカレンダーに復帰したものだ。
レースは、プロドライバーによって争われる「フェラーリ・チャレンジ・トロフェオ・ピレリ」カテゴリーとアマチュアドライバーによって競われる「コッパ・シェル」カテゴリーに分けて実施される。今年から完全に「458チャレンジ」によるワンメイクとなったレースは2ヒートとして行われ、それぞれ2回ずつ予選と決勝が行われことになっている。また、フェラーリのコルセ・クリエンティ部門の主催になる非競技プログラムも実施されることになっているほか、F1クリエンティ部門によるヒストリック・カーやフェラーリFXX、599XXといったサーキット走行専用に限定生産された車の走行も行われる予定だという。
今回のイベントにはフェラーリF1チームのドライバーであるフェリペ・マッサが主賓として参加し、シルバーストンで「跳ね馬」ことフェラーリのファンたちと交流を行うことになっている。マッサは458スパイダーに乗り、フェラーリ車によるパレードを先導する予定だが、このパレードにはかつてない規模の台数が参加する予定だ。これまでフェラーリ車が1度にサーキットを走行した台数の記録としては、2007年にやはりシルバーストンにおいて記録された385台があったものの、2008年に日本の富士スピードウエイにおいて490台が走行し、この記録を破ってギネスブックに認定されている。今回のイベントでは、その記録をさらに更新しようという目標がかかげられている。
レースプログラムは14日(金)から幕を開けることになっており、初日にはフリー走行と2度の予選セッションが行われ、16日(日)には「トロフェオ・ピレリ」と「コッパ・シェル」のカテゴリーごとにそれぞれ2つの決勝レースが開催されることになる。また16日にはフェラーリF1チームのテストドライバーであるマルク・ジェネによって、2009年シーズンを戦ったフェラーリF60を用いての特別レッスンも行われる予定になっている。