フェラーリのフェリペ・マッサは、解雇の危機にあるという報道を否定し、チームの全面的な支持を感じていると断言した。
フェラーリの2012年型車は開発でライバルチームに後れを取っているが、マッサはこれにてこずって、今シーズンこれまでにわずか2ポイントしか獲得していない。これに対してチームメートのフェルナンド・アロンソは、マレーシアGPで優勝、前戦のスペインGPでも2位表彰台を獲得し、現在61ポイントで、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)と並んでチャンピオンシップの首位に立っている。
フェラーリがマッサを解雇するのではないかという憶測を呼んだ原因はもうひとつある。スペインGPのあとでチームの公式サイトに掲載された記事に、マッサが「今すぐ」向上することを「期待している」と書かれていたのだ。
マッサは、18日(金)にマラネロのチーム本拠地に向かい、ドライバー・シミュレーターで作業した際に、ここ数戦ではアロンソからそれほど離されていなかったと話した。
「今、フェルナンドが素晴らしい走りをしているということも、考えに入れなければいけないと思うんだ。彼は最高の状態だし、完ぺきだと言ってもいいくらいだ」というマッサの言葉をフェラーリの公式サイトが紹介している。
チームからの支持を感じるかと聞かれると、マッサはこう答えた。「もちろんだ。チーム全員が応援してくれていると感じているよ」
「当然、みんな結果には満足していないし、僕だってそうだ。僕たち全員、ここ(現状)から抜け出して、普通に戻りたいと思っている」
「それは可能だし、もちろん僕自身もそうなってほしいよ。チームの助けがあれば、やれるはずなんだ」とマッサは話している。