F1の最高権威バーニー・エクレストンは1日(水)、2015年以降のメルボルンでのF1オーストラリアGP開催に消極的な姿勢を示した。
アルバート・パークで開かれるオーストラリアGPの契約は2015年までとなっているが、エクレストンは以前からオーストラリアGP主催者に対してナイトレース開催を要請していた。
「2015年以降については、ほんとうにわからない」と、エクレストンがメルボルンの地元紙『The Age(エイジ)』に語っている。
「長いあいだ一緒にやってきたメルボルンとたもとを分かつのであれば、オーストラリアでのF1開催はなくなるだろう。メルボルンで開催できないものが、アデレードやほかの場所で開催できるとは思わない」
「われわれの側から見れば、(オーストラリアでの)レースそのものが、現在の開催地の中で最も消滅する可能性が高いだろう」
また、数億円の税金が投入されていることから、オーストラリアGP開催については地元でも賛否がある。
エクレストン側はレース開催料について、オーストラリアGP主催者がナイトレース開催を承諾すれば値下げに応じるとの姿勢を見せている。オーストラリアはアジア同様にヨーロッパとの時差が大きいため、F1の主要市場であるヨーロッパのファンが観戦しやすい時間を選ぶと、ナイトレースを開催することになる。
また、エクレストンは『Herald Sun(ヘラルド・サン)』紙に、「確認してみて、もしかすると少し援助もできるかもしれない」と語りながらも、18日(日)に開催される2012年の開幕戦オーストラリアGPには「おそらく出席しない」と話している。