今季のF1第13戦ベルギーGPを最後にアルピーヌから解雇された前チーム代表のオットマー・サフナウアーが、しばらくは体重を減らすことに務めると語った。
■サフナウアーにとっては突然の解雇だった
ルノーの事実上のワークスF1チームであるアルピーヌは、ベルギーGPの舞台となったスパ・フランコルシャンでサフナウアーとスポーティングディレクターを務めていたアラン・パーメインがこのレース後に離脱することを発表し、これはお互いの合意によるものだとしていた。
だが、ルーマニア生まれのアメリカ人であるサフナウアーは、実際には驚きを隠せなかったという。
「なぜこのような決断が下されたのか、私にはわからないんだ」
■マクラーレンに逆転を許したことが引き金に?
オーストリアの『Servus TV(セアヴスTV)』にそう語ったサフナウアーは、引き金となったのはエステバン・オコンとピエール・ガスリーの2人が第11戦イギリスGPと第12戦ハンガリーGPの2戦連続でリタイアしたことだったのかもしれないと示唆しながら、次のように続けた。
「連続で4台がリタイアしたが、それらはいずれもチームのせいではなかったんだ」
「しかし、意思決定者が正しい情報を持っていなければ、適切な段階を踏むことはできないよ」
サフナウアーによれば、それらのリタイアはサプライヤーから供給されたパーツの不具合とクラッシュが原因だったという。
実際のところ、第10戦オーストリアGPが終了した時点では、アルピーヌが直接のライバルであるマクラーレンをコンストラクターズ選手権でリードする立場にあった。
だが、イギリスGPで突然戦闘力を高めたマクラーレンがこのレースで一気にアルピーヌを逆転すると、ハンガリーでも好成績を収めてその差をさらに広げてしまっている。
■今後は減量に努めるとサフナウアー
サフナウアーにとって今回の更迭はあまりにも突然のことだったため、これからどうするかについてはまだ何も考えていないという。
「数週間か数か月は休むことになるし、これから減量に励むつもりだよ」
58歳のサフナウアーはそう語ると、次のように付け加えた。
「少し走って、毎日ジムに通うのがいいかもしれないね」。