レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)が、レッドブル・レーシングの姉妹チームであるアルファタウリが2024年には再び違うチーム名となることを明らかにした。
■来季はチーム首脳陣が大きく変わるアルファタウリ
すでに、アルファタウリは今シーズン後に首脳陣の総入れ替えを行うことが発表されている。現在フェラーリのレーシングディレクターを務めているローラン・メキースが新チーム代表に就任するとともに、2022年5月までFIAのF1エグゼクティブディレクターを務めていたペーター・バイエルがチームCEOとして迎えられることになる。
長年にわたってチーム代表として世界的エナジー飲料メーカーが所有する2つ目のF1チームを率いてきたフランツ・トストは、2024年からはコンサルタントとしてチームをサポートする形となると伝えられている。
■2024年には再びチーム名に変わるアルファタウリ
そして、マルコはこのほど母国オーストリアの『Kleine Zeitung(クライネ・ツァイトゥング)』に次のように語っている。
「それに、新しいスポンサーを迎えるし、名前も新しくなるよ」
レッドブルは2006年にイタリアンF1チームのミナルディを買収し、翌2006年からはイタリア語で赤い牛(レッドブル)を意味するトロロッソというチーム名で戦っていた。だが、2020年にはレッドブルが展開するファッションブランドであるアルファタウリにチーム名称が変更されていた。それから5年目の2024年にはまた新たなチーム名が与えられることになるわけだ。
■レッドブル・レーシングとの技術提携もさらに緊密に
さらに、イタリアのファエンツァにファクトリーを構えるアルファタウリは、今後はトップチームであるレッドブル・レーシングとの技術提携もさらに強化されることになるようだ。
「方向性は明確だよ」
そう語った80歳のマルコは、次のように続けた。
「レギュレーションが許す限り、レッドブル・レーシングをベースにしていくことになるだろう」
「自前での建造は間違った方法だよ」
■デ・フリースの進退は不透明
マルコはさらに、アルファタウリでは2024年シーズンに向けて再びドライバー交代がある可能性も示唆している。
「基本的に、ユウキ(角田裕毅)は、不運な結果やペナルティがあったものの、とてもいいシーズンを送っている」
そう語ったマルコは、次のように付け加えている。
「しかし、我々はニック・デ・フリースには満足していない。だから、それについても検討しているところだ」
■新CEOとの関係は良好だとマルコ
一方、昨年10月にレッドブルの創設者であるディートリッヒ・マテシッツが死去した後、レッドブルのスポーツプロジェクトなどはオリバー・ミンツラフCEOが統率する形となっている。そして、噂では、ミンツラフとマルコの関係があまりうまく行っていないようだとも言われている。
しかし、マルコはレッドブル・レーシングやアルファタウリの運営には何も問題はないと次のように主張している。
「今は全てうまくいっているし、予算はもちろん、我々にとって必要な自由もある」
「全てにおいて活気があるし、オリバー・ミンツラフと私も同様に交流しているよ」。