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【レッドブルF1】ペレスの後任はリカルドが“安全策”だとゲルハルト・ベルガー

2023年06月28日(水)19:51 pm

かつてマクラーレンやフェラーリで活躍した元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーは、レッドブルが現F1チャンピオンであるマックス・フェルスタッペンの次のチームメートを選ぶ場合には、ダニエル・リカルドが“安全策”だと考えている。

■F1復帰のチャンスを探るリカルド

2014年にトロロッソ(現アルファタウリ)からレッドブルに昇格したオーストラリア出身のリカルドは、その年に4年連続チャンピオンであったセバスチャン・ベッテルを凌ぐパフォーマンスを発揮し、一躍トップドライバーへの仲間入りを果たした。

そして、2016年から2018年シーズンまではフェルスタッペンと共にレッドブルで戦っていたものの、2019年にはルノーに移籍。そして2021年にはマクラーレンに移籍したものの、そこでは若いチームメートのランド・ノリスに大きな差をつけられてしまい、2022年シーズン限りでそのシートを失ってしまった。

そして、2023年には古巣レッドブルと公式リザーブドライバー契約を結んだリカルドは、2024年に再びF1の表舞台へ復帰すべく、そのチャンスを探っている。

■7月のタイヤテストでリカルドを評価するとレッドブル首脳

そして、リカルドは今季のF1第11戦イギリスGP(7月9日決勝)の翌週にシルバーストン・サーキットで行われるピレリのタイヤテストに参加し、そこで2023年型レッドブルF1マシンのステアリングを握ることになっている。

そして、レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は、そこでリカルドの現在の力量を見極めるつもりのようだ。

「シルバーストンの後、我々はピレリが主催する3日間のタイヤテストでリカルドをマシンに乗せることになる」

そう語った80歳のマルコは、次のように付け加えている。

「そして、そこでリカルドが実際にどの位置にいるのかを評価することができる」

実際のところ、現在フェルスタッペンのチームメートを務めているメキシコ出身ドライバーのセルジオ・ペレスが不振に陥っていることもあり、通算8回のF1優勝記録を持つリカルドにとっては自分の存在感を示す絶好の機会となりそうだ。

■リカルドはレッドブルにとって「安全な賭け」だとベルガー

こうした中、63歳のベルガーは、母国オーストリアの『Servus TV(セアヴスTV)』に次のように語った。

「マックスとタイトルを争いたいと思っても意味がないことは我々もすでに目にしてきている」

「それに、マックスの隣で非常にいい成績を残した者は誰もいなかったと言うべきだろう」

そして、マルコが2024年にはフェルスタッペンのチームメートとしてリカルドの起用を考えているのではないかという噂について質問されたベルガーは、次のように答えている。

「ダニエルには多くの経験がある。もちろん、レッドブルは実際のところ若手ドライバーを登用する方針を持っている。だから彼らは17歳だったマックスをマシンに乗せたんだ」

「だが、その一方で、ダニエルは安全な賭けと言うべきだろうね」

■来月のテストはリカルドにとって再び自分を証明するチャンス

2022年シーズン終盤にはリカルドがハースのチーム代表であるギュンター・シュタイナーと話し合いの機会を持っていたことが明らかとなっている。実際のところ、その交渉は不調に終わったわけだが、シュタイナーはそのとき、リカルドがマクラーレンで不振に陥っていたことが気になっていたことを認めている。

そのことについて質問されたベルガーは、次のように語っている。

「現在もなお、どうして彼が昨年マクラーレンであれほどパフォーマンスが悪かったのか、その理由を本当に理解している者は誰もいないよ。しかし今、彼はレッドブルで再び自分を証明するチャンスを手にしている」

ともあれ、33歳のリカルドにとっては、シルバーストンでのタイヤテストでどういうパフォーマンスを見せるかが非常に大きな意味を持つものになりそうだ。

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