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レッドブルF1首脳が主張!リカルドとペレスに関するコメントは「文脈が無視されている」

2023年06月29日(木)18:38 pm

レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)が、最近報じられているダニエル・リカルドとセルジオ・ペレスに関する自分のコメントは「文脈が無視されたもの」だと主張した。

最近、80歳のマルコが、F1イギリスGP(7月2日決勝)の翌週にシルバーストンで行われるタイヤテストでリカルドの力量を「評価」すると語るとともに、セルジオ・ペレスの後継者についてレッドブル・レーシングは「選択肢をオープンにしておく必要がある」と語ったとも報じられている。

■自分の意図とは違う報道がされているとマルコ

しかし、今週末に地元レッドブルリンクで開催されるF1オーストリアGP(7月2日決勝)を前に、マルコは母国オーストリアの『Kleine Zeitung(クライネ・ツァイトゥング)』紙に次のように語った。

「多くのことが文脈を無視されていたよ」

「ダニエル・リカルドはテストを行う。それは事実だ。だが、それは競技面との関係はあまりないんだ」

「ペレスには非常にいいレースもあったし、非常に悪いレースもあった。これから、彼は再び集中し、最高の結果を出さなくてはならない。F1タイトルを夢見る必要はないよ」

「ポジティブな面は、彼がマックス(フェルスタッペン)の横で2シーズンを持ちこたえた最初のドライバーだということだよ」

■ペレスの不振はタイトルを意識したため?

マルコは、フェルスタッペンを破って2023年のタイトルを獲得できるのではないかと考えたことが、ペレスの調子を狂わせてしまったのだと指摘している。

「彼は現代においてF1をリードする最初のメキシコ人になれていただろう」

オーストリアの放送局『ORF』にそう語ったマルコは、次のように付け加えた。

「そういったことが彼の調子を崩してしまったんだ」

そして、マルコは、たとえリカルドをペレスの後任に据えたとしても、魔法のような素晴らしい解決策にはなるとは考えていないようだ。それは、リカルドもマクラーレンでは不振に陥っていたためだとマルコは示唆している。

こうしたマルコのコメントからすれば、7月にシルバーストンで行われるピレリのタイヤテストに参加し、2023年型レッドブルF1マシンを走行させることになるリカルドだが、それが2024年のシート獲得に向けた大きなチャンスとなる可能性はそう大きなものではなさそうだ。

一方、リカルドと同じ33歳のペレスに関しては、2024年までレッドブルとの契約があるとは言え、今後のレースでは少なくとも表彰台にコンスタントに上るようなパフォーマンスを示す必要があるのは確かだろう。

いずれにせよ、仮にペレスの調子が上がってこなければ、今後もレッドブルの来季のドライバーラインアップに関する噂がささやかれ続けることになるのは間違いなさそうだ。

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