F1にタイヤを供給するピレリに対して、雨用タイヤの改善が求められている。
F1第13戦イタリアGPでは、土曜日の予選が雨のため中断。再開は15分ごとに延期され、最終的に2時間以上が経過してから再開した。
これについて、ルノーF1のニコ・ヒュルケンベルグは「本当に腹が立った」とドイツの『Sport1』に話している。
「僕たちはクルマに乗り込んだり下りたりして、そのたびにヘルメットをかぶったり脱いだりしていた」
「延期が長くなることがはっきりしてからは、ただ待っているより、何かマシなことがあるなと思ったよ。例えば寝るとかね」
■問題はタイヤの排水能力不足
ヒュルケンベルグは、雨でF1が走れない原因はタイヤにあると考えている。
「雨はそれほど強くなかったし、たまっている水もそれほど多くなかった」
「問題は、タイヤがある一定のリットルしか水を排出できないことだ。それを超えると、すぐにアクアプレーニングを起こすから、当然ドライバーは嫌がる」
「チャーリー・ホワイティング(F1競技委員長)の選択肢も限られていた」
■タイヤのテストが必要
改善のためにはタイヤのテストが必要だとヒュルケンベルグは話す。
「将来に向けて、ピレリと共に状況を改善する努力を続けなきゃいけないと思う。過去にほかのタイヤメーカーだったときは、ああいうコンディションでも走ることができたんだからね」
「ただ、今は1年中ほとんどテストがないから、当然、ぬれた路面でのテストも少ない。だからピレリも改善するのが難しいんだよ」