メキシコの大富豪が、セルジオ・ペレス(フォース・インディア)を2017年にフェラーリのコックピットに座らせるために巨額の支援を行うことになるかもしれないと報じられている。
フォース・インディアで3年目を迎えているペレスだが、今季は第6戦モナコGPと先週末にアゼルバイジャンで行われた第8戦ヨーロッパGPで2度3位表彰台に上る活躍を見せ、一躍その評価が高まりを見せている。
■ペレスは成長したと元F1ドライバー
「彼はまだ荒々しさを持つ若いドライバーというイメージがあるけれど、今では論理的かつ冷静でプレッシャーに対抗する力を持っていることも示している」
ペレスについてそう語った元F1ドライバーのフランク・モンタニーは、母国フランスの『Le Point(ル・ポワン)』に次のように続けた。
「これから、彼がこういううわさによってメディアから受けるプレッシャーにも耐えることができるかどうかも様子をみないとね」
■ペレスに数十億円の後押し?
実際のところ、フェラーリも26歳となるペレスも、現在ささやかれているうわさに関しては否定的なコメントを行っている。それでも、ペレスが来年はフェラーリへ移籍することになるだろうといううわさがやむことはない状態だ。
ドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』は、メキシコ人F1ドライバーの支援を行っているスリムが、ペレスのフェラーリ入りを支援するためにさらに資金を投入するのではないかと書いている。
すでにスリムが率いるメキシコ系企業がエステバン・グティエレス(現ハース)が控えドライバーとなった昨年からフェラーリのスポンサーを務めており、太いパイプがあることは事実だ。
経済誌『Forbes(フォーブス)』によれば世界第4位の資産家だとされるスリムは、伝えられるところによれば、仮にペレスがキミ・ライコネンの後任として来年からフェラーリに加入できれば、米ドルで8けた(数千万ドル=数十億円)に及ぶスポンサー料の追加負担を行うという条件を提示しているという。