ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)が、2014年F1シーズンにはメルセデスAMGがレッドブルの最強時代に幕を下ろす自信があると語った。
一見したところ、ロズベルグのこの予想は当たりそうには見えない。現時点でセバスチャン・ベッテル(レッドブル)は1周あたり2秒もの差をつけながら、連勝を重ねているという現実がある。
ロズベルグは、ブラジルの『Agencia Estado(アジェンシア・エスタード)』に次のように語った。
「そうだね、2秒も速いとは思わないよ。それより小さいと思う」
「まぁ、ときどきはそれくらい(差が)あったかもしれない。でも、いずれにしても、僕は心配していないよ。なぜなら、来年は誰もがゼロからのスタートに戻されるという大きなチャンスが訪れるからね」
「誰もが一から始めることになる」
実際のところ、2014年シーズンが始まるにあたり、すべてのチームが「ゼロからのスタート」になるという主張は、完全には正確ではないかもしれない。
劇的な変化となる新たなV6ターボエンジンや「パワー・ユニット」のレギュレーションの複雑さゆえ、ひとつのエンジンメーカーが最初の段階では大きな優位性を示すことになるだろうと考えられている。
そして、そのエンジンメーカーとはメルセデスだとうわさされている。
さらに、信頼性も非常に重要となるだろう。
フェラーリのチーム代表であるステファノ・ドメニカリは、『Die Welt(ディー・ヴェルト)』紙に今週次のように語った。
「2014年にタイトルを獲得したいと思うものは誰であろうと、シーズンの最初から信頼性のあるユニットを持つ必要がある」
「燃料消費量が制限されることにより、エンジンは高出力でありながらも高効率でなくてはならない」
「来年は序盤の数レースが一番重要になるだろうね」、とドメニカリは続けた。
「シーズン序盤の段階でもっとも多く勝利したものが、最終的に成功を収めるだろう。そう確信しているよ」
一方、ロズベルグは、ルノーエンジンを搭載するレッドブルのもうひとつのライバルエンジンメーカーであるフェラーリ同様、メルセデスが新しい時代に向けていい仕事をすることができるという自信があると語った。
「今シーズン序盤は、レギュレーションの変更はなかったものの、僕たちがしばしば最速のクルマだった」
「僕たちは去年の冬に素晴らしい仕事をやったし、またそれができるという自信があるんだ。確かに、今年はいくつか弱点があった。でもそこから学んだよ」
「いいシーズンにできるという確信があるんだ」、とロズベルグは付け加えた。