マクラーレンは近い将来マシンカラーをオレンジにする可能性があると、チーム代表のマーティン・ウィットマーシュが明かした。
1997年からずっと銀を基調とするカラーリングで統一しているマクラーレンだが、元はといえばオレンジがチームの目印だった。その歴史は1960年代の米スポーツカーシリーズ、カンナムにさかのぼる。
マクラーレンは、2014年を最後に長かったシルバー・アロー(メルセデス・ベンツの愛称)との関係を解消するかもしれない。
ウィットマーシュはF1スペインGP決勝日の12日(日)、2015年以降はホンダ・パワーで決まりとの報道についてノーコメントを貫いていた。現パートナーのメルセデスとのあいだで、エンジン契約の話は“社外秘”なのだという。
しかし、メインスポンサーであるボーダフォンの今季F1撤退は事情が違う。マシンカラーをオレンジに戻すよい機会ではないかとの質問に、ウィットマーシュは「とてもいい考えだね」と、ロシアのウェブサイト『f1news.ru』で次のように語っている。
「オレンジは素晴らしい色だよ。特にマクラーレンにとってはね」
「F1のかたわら参戦しているGTシリーズでは、すでに採用している。マシンにピッタリの色だ。今後もこの方向性は維持するつもりさ」
「F1は少し事情が違う。チームに課せられた仕事のひとつは、今主流となっているビジネスモデルの継続だ。すなわち、ビジネスパートナーが推すブランドのPRだよ」
「オレンジを好むスポンサーが幸運にもみつかったら、もしかするとF1にマクラーレンのオレンジが戻ってくるかもしれないね」