ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)がレッドブルに入りたがっていたことを、F1のボスであるバーニー・エクレストンが暴露した。
長年在籍したマクラーレンを離れたハミルトンは、結局メルセデスAMGに移籍した。
ハミルトンにとって第1候補はレッドブルだったわけだが、レッドブルはどう考えていただろうか。ハミルトンを真っ先に選んだだろうか。先日、クリスチャン・ホーナー(レッドブル/チーム代表)はこう語っている。
「(ハミルトン加入が)チームにとって正しい選択かどうかは疑問だね」
「彼の才能には深く敬意を表するが、ルイスとセバスチャン(ベッテル)のコンビが正しい組み合わせとは思えないんだ」
レッドブルはマーク・ウェバーとの契約を1年更新したわけだが、エクレストンによると、それはチームオーナー、ディートリッヒ・マテシッツがウェバーに寄せる信頼の証しだという。
「ディートリッヒは非常に正直で率直な人間だ。そんな彼がマーク(ウェバー)に、残りたいならチームは歓迎するといったんだよ」と『Daily Mail(デイリー・メール)』紙にエクレストンは明かした。
「何といい男じゃないか」とマテシッツを称賛するエクレストン。
もし、ウェバーが引退を決めたら話は違っていた。
「ディートリッヒはルイスと契約しただろう」とエクレストンは考え、次のように続けた。「ルイスがレッドブルの契約書にサインしようがしまいが、セバスチャンは気にしないだろうがね」
こうしてレッドブルへの道をふさがれたハミルトン。そこでエクレストンはメルセデスAMGを候補として考えるようハミルトンに進言したという。
「ルイス、メルセデスAMGと話をしてみては?」
「ルイスは目を白黒させていたが、マクラーレンを出たいなら、もはや失うものはなにもないと言い聞かせた」とエクレストンは語った。