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F1ブラジルGPの舞台サンパウロ、治安問題が深刻化

2012年11月24日(土)1:13 am

2012年F1最終戦ブラジルGPの舞台は、大都市サンパウロ。今年すでに1,000件以上の殺人が報告されているため、F1関係者らは不安を抱えている。

イギリス『Guardian(ガーディアン)』紙は、例年以上にひどい状況を麻薬がらみの組織犯罪と分析している。

あるチーム代表は次のように語る。「われわれの投宿先は関係ないが、サーキットの近くはギャングだらけだよ。うっかりチームのユニフォームを着て歩けないね」

2年前、サンパウロで危うく武装強盗の被害者になりかけたジェンソン・バトン(マクラーレン)は今週、こんなことをいっている。「僕らは、警察の先導で防弾車両に乗って移動するんだ」

イギリス『The Times(タイムズ)』紙によると、アメリカ国務省はサンパウロの暴力は“危機的状況”にあるとして、外国人を標的にしたギャングの犯罪行為に気をつけるよう呼びかけている。

注意すべきはギャングだけではない。F1関係者、とりわけタイトルを争うセバスチャン・ベッテル(レッドブル)とフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は天気予報にも注目している。

サンパウロの天気専門チャンネル『Climatempo(クリマテンポ)』は、予選と決勝が“集中豪雨”に見舞われると予報しているのだ。

何とかしてベッテルの独走を防ぎたいアロンソは雨を切望しているが、レッドブルのアドバイザー、ヘルムート・マルコ博士は次のように語っている。「セバスチャンはウエットの才能もあるドライバーなんだよ」

また、バトンは「豪雨の確率はかなり高そうだね。タイトルの行方は、まだ分からないよ」とコメントした。

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