ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)は、2012年F1ドライバーズ選手権争いからの脱落を自ら認めた。
チームメートのミハエル・シューマッハは、ロズベルグより早く8度目のタイトルをあきらめている。しかしロズベルグは、第3戦中国GPで初ポールから初優勝を遂げるなど、ランキングでシューマッハよりはるかに上位につけている状態だ。
もっともロズベルグは、シーズンが進むにつれチームは調子を落とす一方で、第6戦モナコGPの2位入賞を最後に、以降は6位がせいぜいといった状況になっている。
ドライバーズ選手権でロズベルグは83点を獲得し、現在7位。シーズン残り7戦、ランキング首位のフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)とは、100点近くの差がある。
ロズベルグは、『DAPD通信』に次のように話す。「ここへきて総合優勝はできないことが分かり、僕らにとって今シーズンは決着がついちゃった感じだね」
しかしながら、数字上はまだロズベルグにもチャンスがある。最終戦ブラジルGP(11月25日決勝)まで毎戦、ポイントでアロンソを平均14点以上引き離せばタイトルを取れるのだ。
だが、アロンソを逆転する可能性のあるドライバーがいるなら、それはランキング4位にいる現チャンピオンのセバスチャン・ベッテル(レッドブル)だという。「だって、レッドブルはマシンがいいからね」とロズベルグは語った。
それでもロズベルグの一押しは、やはりアロンソだ。
「アロンソを追う連中はミスばかりしている。さもなければマシンが壊れるとか。その点アロンソはかなり堅実だよね。じゅうぶんF1チャンピオンになれるよ」
ところが、アロンソがF1史上最強のドライバーに数えられるかといえば、ロズベルグの答えはノーだ。
「シューマッハ、セナ(アイルトン・セナ)、ファンジオ(ファン・マヌエル・ファンジオ)の3人で決まりだね」