来年も絶対にメルセデスAMGで走る。ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)のこの主張によって、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)の移籍問題がさらなる混迷の様相を呈している。
メルセデスAMG加入の条件として高額な年棒を要求することで、ハミルトンは来年に所属するチームを比較検討しているとされる。
このハミルトン問題に関しては、ハミルトンと入れ替わりでロズベルグがマクラーレンに移籍する、ミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)を引退させてハミルトンがメルセデスAMGに加入する、などのうわさが渦巻いている。しかし、現在シューマッハとタッグを組むロズベルグは、2013年もチームメートとしてシューマッハを望んでいるようだ。
ドイツメディア『DAPD』に対し、ロズベルグはこう語った。
「シルバーアロー(メルセデスAMG)でドライブすることは間違いないし、来シーズンはより多くの勝利を挙げたいと思っている」
シューマッハの去就についてロズベルグは、「彼は残留すべきだと思う」とした上で次のように続けた。
「僕たちは良好な関係を築いていると同時に、良きライバルでもあるんだ。ミハエルは今なおハイレベルな状態にあるから、彼と競争するのはかなりの挑戦と言えるね」
「僕たちは良い感じにチームを前進させられていると思う」
そうは言いつつも、ロズベルグ自身もシューマッハが来季へ向けたドライバー市場のキーパーソンの1人であることを認めている。
「シューマッハ、ハミルトン、マッサ(フェリペ・マッサ/フェラーリ)、おのおのが“ここに決めた”と宣言しない限り、大きな変化は見られないだろうね」
また、ある中国企業とシューマッハとの間で結ばれた750万ユーロ(約7億6,000万円)に及ぶ個人スポンサー契約を、シューマッハのF1参戦継続の下準備とする推測もある。
しかし、シューマッハの元マネジャーで、現在もスポンサー関連の業務を担当しているウィリー・ウェバーは『Auto Bild Motorsport(アウト・ビルト・モートアシュポルト)』に対し、「(スポンサー)契約は、ドライビング契約とは一切関係ない」と断言した。