アルファタウリで2年目のF1シーズンを迎えている日本人F1ドライバーの角田裕毅だが、今シーズン序盤こそミスのない落ち着いたレース運びをしていたものの、5月に行われた第6戦スペインGPで10位に入賞したのを最後に、その後はポイントに手が届かないレースが続いている。
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■ミスが増えてきた角田にメンタルトレーナーをつけたレッドブル
そればかりか、第9戦カナダGP決勝でピットアウトしようとした際にオーバースピードで曲がりきれずにコースオフしてフェンスに激突したり、続く第10戦イギリスGP決勝ではチームメートのピエール・ガスリーをオーバーテイクしようとして2台がからむクラッシュを起こしたりと、大きなミスを犯すことが再び増え始めてしまった。
今シーズン序盤には、2023年も角田がアルファタウリで3年目のシーズンを迎えることになる可能性が高いと考えられていたものの、現時点ではそれに疑問符がつけられる状況となってきている。
こうした状況を受け、レッドブルとそのセカンドチームであるアルファタウリのドライバープログラム責任者として知られるヘルムート・マルコは、先週末にレッドブルリンクで行われたF1オーストリアGPが開幕する前に“問題児”である角田にスポーツ心理学を専門とするメンタルトレーナーをつけたことを明らかにしていた。
■自分には一貫性が必要なことはわかっていると角田
そして、『GMM(グローバル・モータースポーツ・メディア)』によれば、22歳の角田がこのほど、そのトレーナーとの関わりについて次のように語ったという。
「それがうまくいっているのかいないのかはわかりません。なぜなら、彼には僕をもっと理解するための時間がもう少し必要だからです」
「ですが、間違いなく、僕の欠点のひとつはマシンの中で、とりわけ脳みそが“オーバーヒート”してしまうことだと思っています」
そう語った角田は、次のように付け加えた。
「もっと一貫性が持てるよう、自分自身を向上させなければならないことはわかっています。今後に向けて、新しいトレーナーがうまく機能してくれることを期待しているところです」。