現F1チャンピオンのルイス・ハミルトン(メルセデス)が、メディアは現在のF1が“退屈”だと報じるのではなく、もっと冷静な報道に努めるべきだと主張した。
●【決勝レース結果】F1オーストリアGPのタイム差、周回数、ピット回数
2019年のF1シーズンは開幕戦から第8戦フランスGPまですべてメルセデスが勝利を収めてきた。だが、ついに先週末に行われた第9戦オーストリアGPでその記録が途切れてしまった。
そしてレッドブルリンクで行われたレースで主役の座についたのは最強メルセデスのドライバーではなく、終盤に熱戦を繰り広げたマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とシャルル・ルクレール(フェラーリ)だった。
現在ライバルたちに大きな差をつけてランキングトップの座にいるハミルトンは、レポーターたちに向かって次のように語った。
「みなさんは長いこといいレースが見たいと乞い願っていた。そしてついにそれを得られた」
「結局のところ、今回示されたのはこういうことだって起きるということなんだ。だからひとつのレース週末だけを見て不満を言うべきではないということが分かったと思うよ」
「面白くない週末がひとつあると誰もが“レースは退屈だ”となってしまう。でもこういうエキサイティングなレースもあるし、その次のレースはまた退屈なものだったりするんだ」
そう語ったハミルトンは次のように付け加えた。
「みなさんはそれを心に刻んで冷静になるべきだよ。レースはレースなんだ」