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【ルノーF1】すぐにタイトル争いを期待するのは「笑止千万」

2018年09月22日(土)11:35 am

ルノーF1チームのエグゼクティブディレクターを務めるマルチン・ブドコウスキーが、F1タイトルを狙えるのはまだずっと先のことだと語った。

昨年までF1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)の技術部門に所属していたブドコウスキーをルノーが引き抜いたことが明らかになったときはライバルチームたちが大きな批判の声を上げていた。

すべてのF1チームのマシンを熟知しているFIA技術部門の人間が特定のF1チームに加入するのは、ライバルチームからすれば自分たちの技術や工夫がそのチームに筒抜けとなってしまう恐れがあったからだ。

ともあれ、今年の4月からルノーでの業務を開始したブドコウスキーだが、ここまでのところはあまり表舞台に姿を見せず、裏方として主にルノーF1チームの再編作業に取り組んできているようだ。

今季は昨年に比べると格段の改善を示しているルノーだが、来季はダニエル・リカルドというトップドライバーを迎えて一層の飛躍が期待されている。

だが、ブドコウスキーはルノーが本当にトップに返り咲くにはもっと時間が必要だとフランスの『Auto Hebdo(オト・エブド)』に次のように語った。

「現在、我々はトップから1.5秒離されている」

「メルセデスやフェラーリの組織を考えれば、この差をすぐになくすことができると言うのは笑止千万だ」

「だがルノーも今では成長を続ける大組織となっている。今シーズン末には2015年の12月にロータスを買収したときに比べると人員数も50%増となる予定だ」

「今年の終わりころには700人近くになるだろう。しかし、だからと言ってこの700人による共同作業の成果がすぐに翌年の1月に見えてくるというわけではない」

「新たな人材が加わったときには、適応するための時間も必要なんだ。若い人たちを迎えれば彼らを訓練しなくてはならない」

そう語ったブドコウスキーは次のように付け加えた。

「そして、我々は有望な未経験者や新卒者をたくさん採用している。そして、2016年と2017年に行った採用活動の成果が今やっと見え始めてきたところだよ」

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