レッドブルのダニエル・リカルドが今週末に行われるF1カナダGP(10日決勝)でグリッド降格ペナルティーを受けることになりそうだ。
前戦モナコGP決勝でPU(パワーユニット)コンポーネントの中のMGU-K(運動エネルギー回生システム)にトラブルを抱えてしまったリカルドだが、チームのアドバイザーを務めるヘルムート・マルコはカナダに向けてMGU-Kを交換する必要なないだろうと次のように語っていた。
「モントリオールで我々がグリッドペナルティーを受けることはなさそうだ」
だが、このほどフランスの『L’Equipe(レキップ)』が、レッドブルのチーフテクニカルオフィサーを務めるエイドリアン・ニューイが次のように語ったと報じている。
「彼(リカルド)は恐らくモントリオールでペナルティーを受けることになるだろう。だが、何グリッドの降格になるかは分からない」
「バッテリーに手が加えられたかどうかによってペナルティーがさらに厳しくなる可能性もある」
そう語ったニューイは次のように付け加えた。
「我々はルノーからの連絡を待っているところだ。だが、MGU-Kが交換されるのは間違いないよ」
今季はPUコンポーネントの年間使用基数について次のように定められている。
ICE(内燃機関) 3
ターボチャージャー 3
MGU-H(熱エネルギー回生システム) 3
MGU-K(運動エネルギー回生システム) 2
ES(バッテリー/エネルギー貯蔵システム) 2
CE(電子制御システム) 2
リカルドはすでに前戦モナコGPの時点でMGU-K、ES、CEについては限度となる2基目を投入してしまっており、もし今週末のカナダでさらに新たなものを投入すればそれに応じたグリッド降格ペナルティーを受けることになる。