マクラーレン・ホンダでレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、F1アメリカGP決勝レースを次のように振り返った。
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■エリック・ブーリエ(レーシングディレクター)
「今日は、両ドライバーの才能をこの目で確認しながらも、それが結果に結びつかない残念なレースだった。
フェルナンドは見事なスタートを切り、1回目のピットストップを行うまでの第1スティントは集団の中でいいペースを維持していた。彼には7位もしくは6位で完走し、チームにとって価値あるポイントを獲得する能力があった。
それが、今週末を通してストフェルのマシンで直面した数々の問題に加えて、今度はフェルナンドのマシンにMGU-Hの不具合が生じたことによって、そのチャンスが奪われた。今年のアメリカGPでは大いにポテンシャルがありながらも、フェルナンドが幸運に見舞われることはなかったように思う。それは、我々全員にとって胸が張り裂ける結果だ。
一方のストフェルは、MGU-Hに不具合があることが今朝発覚し、レースに間に合うように彼をコース上に送り出すにはPU一式を交換する必要があったことから、元々の5グリッド降格ペナルティーに加えて、さらに25グリッド降格ペナルティーを受けた。
その結果、ストフェルは最後尾からのスタートとなり、入賞はほぼ不可能な状況だった。それでもストフェルは今回初めてレースをするサーキットで、テレビ画面には映し出されなかったものの、果敢なオーバーテイクを4回以上行うという見事な走りをした。
今シーズン残り数戦の内の1つが開催されたこのサーキットでは、もっと前向きな結果を期待していただけに、こういった問題によって力強い結果を出すチャンスが奪われたことは非常に残念だ。今日フェルナンドのマシンに不具合が発生したことで、次のメキシコ戦も厳しいレースとなるが、我々は戦い続ける」
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