F1モナコGP決勝レースは、マクラーレン・ホンダにとって残念なレースとなった。
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■ストフェル・バンドーン、トップ10走行中もミスでリタイア
ストフェル・バンドーンは、レース中盤にほかのドライバーが次々とピットストップを行った際に7番手を走行。レース終盤には10番手を走行し、ポイントを獲得するためにいいポジションにつけていた。
ただ残念ながら、バンドーンはレース終盤に導入されたセーフティカーが解除されたあと、アクシデントに見舞われた。タイヤとブレーキが冷えていたためにアンダーステアになり、サン・デボーテでタイヤウオールにクラッシュ。66周目でリタイアする結果となった。
■ジェンソン・バトン、ピットストップ戦略外れる
一方、今週末にバンドーンのチームメートとして出場したジェンソン・バトンにとって、午後のレースが厳しい内容になることは最初から分かっていた。パワーユニットのコンポーネント交換によってグリッド後方からのスタートを余儀なくされたため、戦略担当者はバトンを1周目でピットストップさせて、渋滞のない中で別の戦略に出ることを決断した。
ただ、同じラップでザウバーもパスカル・ウェーレインをピットストップさせることにしたために、バトンのピットストップはすぐにその効果を失ってしまう。ウェーレインには、ピットストップ後にマシンを安全にリリースしなかったことで、5秒間のペナルティーが科せられたものの、1周目の戦略的なピットストップがバトンのレースを決定づけるかたちとなった。
バトンは前方を走るザウバーのマシンをなかなかオーバーテイクできなかったため、チームは戦略を練り直し、レース中盤でオプションタイヤに履き替えるためにピットインした。
その後、ウェーレインに追いついたバトンは、ポルティエでイン側からのオーバーテイクを試みたものの、両マシンが激突。ウェーレインのマシンはタイヤウオールに横向きにクラッシュし、バトンはマシンの左側フロントコーナーを破損した状態でハーバーフロントの避難用道路の端にマシンを止め、レースを終えた。
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