トロロッソは2016年、現有のドライバーふたりをチームに残す模様だ。
彼らがマックス・フェルスタッペンとカルロス・サインツの両新人に満足しているのは、はたから見ても分かるほどである。
実のところ、フェルスタッペンには既にフェラーリの触手が伸びているという。先日、2016年の契約を交わしたばかりのキミ・ライコネン(フェラーリ)に替えて、2017年はオランダの若手を起用するつもりか。
「マックス(フェルスタッペン)はとんでもない才能の持ち主だ」と語るのはレッドブルのドライバー担当責任者、ヘルムート・マルコ博士。「他のトップチームもそれに気づいたとみえる」と彼は、ドイツ『Kolner Express(ケルナー・エクスプレス)』紙に語る。
当のフェルスタッペンは、フェラーリのうわさについて次のように述べた。「それは、もしもの話さ。今後どうなるかは様子を見ないと」
「でも、やっと他のドライバーから認められた気がする。次の段階に進む準備はできている」
フェルスタッペンの僚友サインツも、トロロッソで2年目のシーズンを迎える気まんまんだ。
「まだ来年の契約にサインしたわけじゃないから」とスペイン『El Mundo(ムンド)』紙に語るサインツ。「チーム上層部が決心したら契約は更新されるだろう」
「この夏、(トロロッソ絡みで)他ドライバーの名が挙がらなかったのはいい兆しだ」
「思い切って若手を起用したのが当ったね。1年で結果を出さなければクビみたいなプレッシャーが効いている。チームは今、穏やかで安定した状態だ。それが僕らのパフォーマンスにも表れている」
「僕がチームに残るかどうか、はっきりとは分からない。でも、そんな気がするよ」とサインツは付け加えるのだった。