フェラーリからオファーを受けたと報じられたレッドブルの最高技術責任者エイドリアン・ニューイが、うわさされている将来のフェラーリ移籍について、きっぱりと否定しようとはしなかった。
先週末のF1第5戦スペインGPの舞台となったバルセロナのパドックでは、苦戦を強いられているフェラーリが、天才F1カーデザイナーとの呼び声も高いニューイに対し、新たに巨額の報酬を提示して移籍を求めたとのうわさが流れた。
11日(日)に、イギリスのテレビ局『Sky(スカイ)』から、このままレッドブルでF1のキャリアを終えるつもりなのかと尋ねられた55歳のニューイは、「分からないよ。それについては考える必要がある」と答え、さらに次のように付け加えた。
「どこかの時点では、今後のことについて考えなくてはならなくなるだろうね。だが、現時点で私が集中しているのは銀色のクルマの前に出ることだよ」
ニューイとレッドブルとの間にどのくらいの期間の契約が結ばれているのかということは明らかにされていない。そしてレッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーもそのことについて詳細を明かすことはしなかった。
「確かに、フェラーリでは常に誘惑を行っているよ。だが、それとともに政治的なものや圧力も動いている。実際、それはイタリアからのものだ」
そう語ったホーナーは、次のように付け加えた。
「レッドブルでは何人もの人間がうわさに上っている。だが、これまで誰も出て行った者はいないよ」