メルセデスAMGのライバルチームたちも、今週末に開催されるF1第4戦中国GP(20日決勝)ではその差を縮めてきているようだ。
ここまで2連勝を飾っているルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が18日(金)に行われた上海でのフリー走行では全体でのファステストを記録している。だが、ライバルであるフェラーリのフェルナンド・アロンソはハミルトンにわずかコンマ1秒ちょっとというところにまで迫っている。
さらに、午前中に行われたフリー走行1回目では、そのアロンソが最速タイムを刻んでみせていた。
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、フェラーリの赤いクルマは、色の濃いサングラスをかけてパドックに姿を見せた新チーム代表のマルコ・マティアッチのプレッシャーを和らげるために「見せ場」を与えてもらっていたのだろうか、といぶかしがっている。
だが、フェラーリが第3戦バーレーンGP以後に明らかな進歩を果たしたのは確かなようだ。ミハエル・シュミット記者は、フェラーリが中国で新しいリアウイングを使っているだけでなく、エンジンにも改良を加え、新しいシェル製の燃料も使っていると報じた。
そして、メルセデスAMGの技術部門エグゼクティブディレクターであるパディ・ロウも、「ライバルたちは我々に近づいてきている」と認めている。
近づいてはいるものの、まだ十分ではないと語るのは、レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーだ。
「近づいてはきている。だが、ドライのサーキットでは彼らにはまだ太刀打ちできないよ」
そう語ったホーナーだが、「雨なら、我々にもチャンスはある」と付け加えた。