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フェラーリ新チーム代表、注目の第一声

2014年04月19日(土)1:46 am

ステファノ・ドメニカリに替わってフェラーリのチーム代表に電撃就任したマルコ・マティアッチ。F1第4戦中国GPで指揮を取るため、18日(金)、スモッグに覆われた曇天の上海に降り立った彼は、一日中サングラスを掛けっぱなしだった。

本人によると「もう40時間、一睡もしていない」という。

43歳の新チーム代表が上海インターナショナルサーキットに足を踏み入れたと同時に彼に群がったカメラマンの一団は、決して側を離れようとしなかった。

報道陣が熱心に待っていたのは、マティアッチの第一声である。何しろフェラーリの北米支社を率いていたこと以外、まったく知られていない人物なのだ。

ドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌は、マティアッチの発言を次のように伝えている。「モータースポーツは好きだ。これまで通算約20日をサーキットで過ごしている」

「デイトナ24時間は3回見た。もちろんF1の代わりにはならないがね」

それはその通り。何しろモータースポーツ最高峰、F1の重圧に耐えるのが彼の仕事だ。しかしマティアッチは、「新たな視点」をもたらしてみせると大張り切りである。

マティアッチ就任と同じ週、会長のルカ・ディ・モンテゼモーロは、ロス・ブラウンのような「助っ人」をヘッドハントするよりフェラーリ従業員をチーム代表に登用したいと語っていた。マティアッチはフェラーリで14年間働いている。

だが、マティアッチがマラネロ本社の伝説的なF1部門、ジェスティオーネ・スポルティーヴァのトップになってから、まだ数十時間しか経っていない。

移動を知らせる電話は、14日(月)に鳴った。

「朝5時58分、ニューヨークにいる私に一本の電話が入った。ルカ・ディ・モンテゼモーロからだ」と、笑みを浮かべながら語るマティアッチ。「最初は冗談かと思ったよ」

「その後ミラノに飛んだ私は、3つの会議に出席した。私の前任者ドメニカリも、そこにいた」

フェラーリF1の責任者となった驚きを語るマティアッチ。マスコミと初顔合わせの18日(金)、それと同時に伝えなければならない大きなメッセージが彼にはあった。フェラーリは2014年タイトルを諦めかけているといった報道を打ち消すことだ。

「我々はくじけない」と、マティアッチ。「あくまで世界タイトルが目標だ」

「フェラーリには才能豊かな人々が大勢いる。予算もある。道具だって揃っている。それに誇りや偉大な歴史も」

「まずはメルセデスAMGとの差を縮めなければならない。それがいかに難しい任務であっても」

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