4年連続のF1王者チームであるレッドブルには、1月末のヘレステストで見舞われた技術的トラブルを解消する自信がある。今年から同チームのドライバーになったダニエル・リカルドが語った。
レッドブルの2014年型車RB10は、ヘレスで行われた今シーズン最初の公式テストにおいてパッケージングやルノー製のパワーユニットにトラブルが発生し、ほとんど走行ができないという状況に置かれていた。
全部で3回実施されるシーズン前公式テストのうち、19日(水)からバーレーンで始まる2回目のテストに向かうにあたり、リカルドは『AAP通信』に対し、次のように語った。
「僕たちは、もう少し順調に走ることができるという自信があるよ」
「でも、今年はとても複雑だし、きちんと走行ができるようになるまでは、何も確かなことは言えない」
「昨日クルマを見たけれど、かなり進歩を果たしていた。だからもっと周回を重ねて、今シーズンに弾みをつけられるよう願っている」
今シーズンからウィリアムズに移籍した元フェラーリドライバーのフェリペ・マッサは、もし自分がセバスチャン・ベッテル(レッドブル)やリカルドの立場だったら「心配」になっただろう、と少し前に語っていた。
そのマッサは今週、地元のサンパウロでメディアに対し、次のようにコメントしている。
「最悪ではないにしろ、テストができない不安があるということだ」
「でも、その問題はルノーエンジンを搭載しているクルマならどれもが抱えていることだと思う。レッドブルのケースで言えば、あんなにリアが小さいと、オーバーヒートも起こるかもしれない。でもそれはなかなか分からないものさ」
史上最年少で4年連続F1チャンピオンになったベッテルは先日、リカルドが好成績を残せるように手助けするつもりはないと発言していた。この発言について『AAP通信』から質問されたリカルドは、こう答えた。
「当然、彼からはいろんなことを盗むつもりだし、彼の仕事の仕方からたくさん学ぶつもりだよ」
「もちろん、彼は僕に対してコーナーを回るときはどういうふうに運転すればいいかなんて教えてくれるわけはないよ。そんなことは誰でもできることだからね」
また、前任者であり、同じオーストラリア出身の先輩ドライバーであるマーク・ウェバーが先週、リカルドが今年は予選でベッテルと互角の戦いをするだろうとコメントした件について尋ねられたリカルドは、ほほえみながら次のように語った。
「彼に勝てるなんて言うつもりはないよ。実際にそうなるまでは、何も言うつもりはない。でも、もちろんそうしたいけれどね」
「もちろん、僕たちはドライバーとしての彼の実力はよく分かっている。だから、まず僕に必要なのは彼から学ぶことだし、彼のしていることに敬意を払うことだ。彼に挑戦するのはそれからだよ」