F1最高権威バーニー・エクレストンをめぐる汚職事件の裁判が、行われない可能性が出てきた。
エクレストンは、F1売却をめぐって元銀行家ゲルハルト・グリブコウスキーへ賄賂(わいろ)を送ったとして起訴されており、その裁判が4月にミュンヘンで始まる予定だ。しかし、ドイツの司法制度により、巨額の和解金を支払うことでこの件を終わらせることもできると報じられていた。
エクレストンは先日、和解金を支払う可能性を否定。だが、7日(金)に『BBC』から裁判のことについて質問されたエクレストンは、「(裁判が)行われることはないだろう」とコメントした。
エクレストンは現在、この汚職事件が原因になってF1の役員を辞任。日々の運営に関する業務は引き続きエクレストンが行っているが、F1にはエクレストンが必要だとの意見もある。レッドブルのチーム代表であり、エクレストンの後継者とも言われるクリスチャン・ホーナーは、次のように語っている。
「今のF1には、これまで以上に彼が必要だ」