F1で7度のタイトル獲得という記録を打ち立てたミハエル・シューマッハが、今年のF1で大問題となったタイヤ問題について語った。
F1第8戦イギリスGPの週末、タイヤがバースト(破裂)するトラブルが多発。安全面の問題もあったことから、統括団体FIA(国際自動車連盟)は急きょ、シーズン中でも全チームの同意なしにタイヤの仕様を変更できるようルールを改正。翌第9戦ドイツGPでリアタイヤの仕様が変更され、今週末の第10戦ハンガリーGPからは4輪すべての仕様が変更になる。
この問題について昨年にF1を引退したシューマッハは、イタリアの放送局『Sky Italia(スカイ・イタリア)』の番組『I Signori della Formula 1(イ・シニョリ・デラ・フォームラ・ウノ)』で次のように語った。
「今シーズンは昨年とそれほど大きく変わっているわけじゃない。たぶん、タイヤの問題を除いてはね」
「僕はすでに昨年のF1バーレーンGPの後で、何かがうまく機能していないし、何か問題があるんだって言っていたよ。でも、今はみんながそのことに気付いたんだ」
「その一方で、常にそうだけど、一番強い者が勝つ。それは間違いないよ」
そう語ったシューマッハは、最後にこう付け加えている。
「僕が一番大きな問題だと思うのは、タイヤは大多数のチームにとって相性のよいものでなくてはならないということだ。過去2年においては、一部のクルマにしか合っていなかったけどね」