日産が、女性レーシングドライバーの井原慶子をアンバサダーに起用。井原のほかには、陸上選手のウサイン・ボルトやF1王者セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がアンバサダーを務めている。
ボルトは「Director of Excitement」、ベッテルは「Director of Performance」に就任しているが、井原が務めるのは「Ambassador of ZeroEmission Mobility」。電気自動車「日産リーフ」の魅力を伝え、急速充電インフラなど電気自動車が走るための環境整備や、持続可能なモビリティ社会の実現を目指したさまざまな活動に参加していく予定だ。
「このたびは、日産のアンバサダーとして“ゼロエミッション”、“ダイバーシティー”など社会をよりよくするための活動に参加させていただくことになり、大変うれしく思っております。私は運転免許をとりたてのころに日産が開催していた安全環境運転講座を受け、クルマに関する理論や運転技術の基礎を学びました」と語る井原は、次のように続けた。
「レースを始めたのは20代半ばという遅いスタートでしたが、最初に安全環境運転を学んだおかげで、今では耐久レースの世界最高峰で戦えるようになりました。レースで世界転戦する中では、性別、人種、年齢などさまざまな壁があり、特に女性の活動に理解を得ることには大変苦労しましたが、今回日産が私の活動をサポートしてくださることになり、本当に感謝しております」
「来月フランスで行われるル・マン24時間レースでは表彰台を目指します。また女性が活動しやすい社会づくりやEV推進など交通環境の改善に努めてまいりたいと思います」
今年もガルフレーシングからWEC(世界耐久選手権)に参戦する井原は、4輪モータースポーツの統括団体FIA(国際自動車連盟)のウーマン・イン・モータースポーツ評議会と、ドライバー評議会のメンバーにも選出され、幅広い活動を行っている。
【公式】井原慶子オフィシャルfacebook
【公式】チャリティとレース活動へのご支援のお願い
【著書】崖っぷちの覚悟―年齢制限!?関係なし!
【日程・結果】2013年FIA WEC(世界耐久選手権)
【面談】井原慶子x笹原右京「世界へ挑戦する」崖っぷちの“面談”が実現