フェラーリ会長、アリソン加入のうわさを否定
フェラーリのルカ・ディ・モンテゼモーロ会長は、ロータスを離脱したテクニカルディレクターのジェームス・アリソンが、フェラーリに加入するとのうわさを否定した。ロータスは8日（水）、敏腕エンジニアとして知られていたアリソンがチームを離れると発表している。
アリソンには2000年から5年間、フェラーリのエンジニアの一員としてミハエル・シューマッハの5連覇を支えた実績があり、ロータスを去ったいま、フェラーリに復帰するのではないかとの憶測がすぐさま広まった。
モンテゼモーロはイタリア各紙に対し、「私は何も知らない。だから何も否定できない」とコメントしている。
「私が知る限り、これらはうわさに過ぎない。もし話すことがあるなら、話すつもりだよ」と続けている。
イタリアの『Autosprint（オートスプリント）』は、標準的な「ガーデニング休暇（※）」期間である半年を過ぎないとアリソンの次の所属先は分からないだろうと報じており、ドイツの『Auto Motor und Sport（アウト・モートア・ウント・ シュポルト）』誌のトビアス・グルーナー記者は、フェラーリのほかに「ウィリアムも選択肢のひとつである」と予想している。『Autosprint（オートスプリント）』のアルベルト・アントニーニ記者は、「ジェームス・アリソンがより良い財政状況を求めていたが、ロータスがそれを提供できなかった」と伝えた。
※要職にある者が 離職する際、最新の機密情報が漏えいされることを防止する目的で、一定期間ほかのチームへ移籍することを禁止する契約が結ばれることが多い。こうした場合、離職後次のチームでの仕事を始めるまでの期間はどこにも所属せず、庭いじりをしながら過ごすことになるとの意味で、こうした期間のことを「ガーデニング休暇」と呼ぶ。
